<足元のPER55倍は投資水準ではない>
ただ足元今すぐ買いなのかというと、私だったら、今はまだ買わないです。
というのも、PER55倍が高いというのもありますし、目先は悪化する可能性が高いとふんでいます。
やがてその市場も飽きてくるでしょうから、他の銘柄に目移りしてさっと投資家が去っていくときがあると思うのです。
業績もその時は、マイナスでということが考えられます。
これまでは、15年ありました。
これから先15年の成長を期待するんであれば、むしろそういった人々がいなくなったときに、改めて投資をするかどうかってことを検討すべきだと思うのです。
<業績が落ち着いた時が見極め時>
従って長期投資としては、業績が落ち着いたとき。
落ち着いたというか、落ちたとき。
ざっくり言うと、今は増収・増益予想になってますが、これが減収減益とか、場合によっては事業の特性上赤字になることもあり得る会社だと思ってます。
そういったときに悲観するのではなくて、「いやこういった経営のやり方をして素晴らしい会社だった」ということを改めて思い出して、いいと思えるなら「投資しておくか」と。
そういうふうに動くのが長期投資のやり方ということなのです。
(※編注:今回の記事は動画でも解説されています。ご興味をお持ちの方は、ぜひチャンネル登録してほかの解説動画もご視聴ください。)
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『
バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問
バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問
』(2022年11月4日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。