現NHK会長の任期は23年1月末まで。ネット上では元文部科学事務次官の「前川喜平さんを次期NHK会長に」という署名活動が、にわかに盛り上がりはじめています。そもそもNHK会長は一体どうやって選ばれて来たのか。名ばかりの民間人をお飾りとして送り込み、NHKを制御した安倍政権の手法は終焉すべき時期に来ています。(『 今市的視点 IMAICHI POV 今市的視点 IMAICHI POV 』今市太郎)
※本記事は有料メルマガ『今市的視点 IMAICHI POV』2022年11月6日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。
署名活動を展開「前川喜平さんを次期NHK会長に」
ネット上では元文部科学事務次官の「前川喜平さんを次期NHK会長に」という署名活動が、にわかに盛り上がりはじめています。
現在の日本放送協会会長で元みずほフィナンシャルグループ社長・会長の前田晃伸氏の任期は、来年1月末に切れます。冒頭の署名活動はそのために急遽行われているもので、元NHKプロデューサーで『市民とともに歩み自立したNHK会長を求める会』の事務局長である小滝一志氏が先頭に立っている様子。元NHK経営委員・国立音楽大学名誉教授の小林緑氏、日本ジャーナリスト会議運営委員の河野慎二氏、『NHKとメディアの今を考える会』共同代表の丹原美穂氏ら3名の同会共同代表とともに、11月30日までの短期決戦でネット上の署名活動を展開しています。
前川喜平氏「真実のみを重視するNHKのあり方を追及していきたい」
前川氏は、この『市民とともに歩み自立したNHK会長を求める会』から次期NHK会長候補に推薦されたことを受けて11月4日に会見。
「NHKの会長に就任した暁には、憲法と放送法を遵守して、市民とともにあるNHK、そして不偏不党で、真実のみを重視するNHKのあり方を追及していきたい。そのためには番組の編集・報道にあたって、完全な自由が保障されないといけない」と訴えています。
前川氏はとにかく政府の言いなりになる改革はやるべきではないとしており、足もとのNHKに圧倒的に足りないものを提供することで大きく揺り戻してくれそうな存在として、期待できるものがあります。
とくに前川氏は、2017年の森友学園問題と加計学園問題が発覚した際には、告発のために単独で記者会見を開催するなど安倍政権の嘘を徹底的に暴く存在として注目されてきました。
「アベノふた」が取れてなくなった現在、NHKを立てなおす適格な人材といえるのではないでしょうか。