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2023年に長期投資家が仕込む3つの割安成長株とは?高配当株は要警戒、今こそ高成長株に注目すべき理由=栫井駿介

<高成長が期待できる銘柄その1:ユーザーローカル(3984)>

2005年設立、2017年に東証マザーズ、2019年に東証一部に上場した、デジタルデータ分析ツールを提供する会社です。商品にはWebアクセス解析ツール「User Insight」、ソーシャルメディア解析ツール「Social Insight」、チャットボットの「Support Chatbot」などがあります。

Webサイト訪問者の行動を分析する「ヒートマップ解析」などをはじめとする「Googleアナリティクス以上」の分析をしたい、口コミを分析したいなど、企業のマーケター向けのツールが強みです。また、チャットボットにより、これまでの電話対応業務が削減できるなどDXを促進する企業でもあります。

時代の流れもあり、業績は順調な右肩上がりを描いています。サブスクリプションモデル(SaaS)を採用しており、業績は今後も安定的に拡大していくことがほぼ確実と言えそうです。

ユーザーローカル<3984> 業績(SBI証券提供)

ユーザーローカル<3984> 業績(SBI証券提供)

ただし、リスクは競争環境です。ヒートマップもチャットボットも、各社が参入してしのぎを削っています。少し調べただけでも、似たようなサービスが見つかります。ここに例えば価格破壊者が現れた時には業績が大きく削られることになりますし、Google自身がより高度な分析ツールを提供してくる可能性もあるでしょう。

株価は現在、2020年10月に付けた2,685円の約半値となっています。過去5年間において、営業利益が年平均22%成長している同社において、今期予想PERが25倍と、比較的リーズナブルな料金となっています。

ユーザーローカル<3984> 週足(SBI証券提供)

ユーザーローカル<3984> 週足(SBI証券提供)

大きな投資も必要としないビジネスモデルで業績は堅調。株価は上場以来低迷していますが、最初の期待が高すぎただけという側面も強いと考えられ、業績の拡大に伴いかなり買いやすい状況になってきていると言えるでしょう。

(残る2銘柄は、つばめ投資顧問の有料会員向けサイトにおいて、1月7日付の記事として発信します。ご覧になりたい方はぜひ、つばめ投資顧問へ入会してみてください。1月8日まで、入会金無料キャンペーンも実施中です。)

皆様にとって、今年1年が良い年になるよう祈念いたします。今年もどうぞよろしくお願いいたします。


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image by: Gorodenkoff / Shutterstock.com
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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2023年1月6日)
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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