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日本経済復活の起爆剤「二次電池」で成長が見込める企業5社とは?割安・好配当銘柄多数で長期投資家から熱視線=田嶋智太郎

日立造船<7004> 高性能な全固体電池の開発に期待

今回は、全固体リチウムイオン電池『ASーLiB』のほか、宇宙に打ち上げた全固体電池・軌道上実証装置の模型などを出展している。

同社は、21年3月の二次電池展で、当時、世界最大級の容量1000ミリアンペア時と同社の従来品から約7倍に拡大した全固体電池を発表して話題となった。

足元は、国内外でゴミ処理プラントの受注が着実に舞い込んでおり、工事も順調に進んでいる。23年3月期は、売上高が前期比8.6%増の4800億円、営業利益は同28.7%増の200億円、純利益は同51.9%増の120億円と、大幅増益を見込んでおり、24年3月期もプラントの豊富な受注残を消化するほか、半導体設備装置が堅調で増益が続く見通し。

日立造船<7004> 週足(SBI証券提供)

日立造船<7004> 週足(SBI証券提供)

株価は、長らく1,000円手前の水準で上値を押さえられ続けており、当面は同水準を明確に上抜けるかどうかが重要な焦点となる。現在は予想PER=12.19倍、実績PBR=1.10倍の水準にあり、割高感は感じられない。

東陽テクニカ<8151> EV向け急速充電評価装置などが好調。好配当利回り

今回のイベントには、二次電池の幅広いラインナップを揃えた充放電システムや電池材料の研究・開発に必要な電気化学測定機器(仏Bio-Logic/バイオロジック社製の電気化学測定システムなど)を展示。

同社は、はかる(測定)技術を提供する技術商社で、計測機器・技術の輸入販売を事業ベースとする。二次電池や燃料電池など近年注目されているエネルギーデバイスにおける研究・開発に使われる計測と解析に関する機器やソリューションも提供している。

足元は、次世代電池開発用の測定装置やEV向け急速充電評価装置の好調が続く。また、エネルギー分野は、次世代電池関連や急速充電評価装置に加えて、エアモビリティ向けの計測事業も進行している。

東陽テクニカ<8151> 週足(SBI証券提供)

東陽テクニカ<8151> 週足(SBI証券提供)

23年9月期は、売上高が前期比7.6%増の285億円、営業利益は同11.5%増の26億円、純利益は同4.2%増の20億円を見込む。年間配当は前期から2円増配の52円を予定しており、配当利回りは4%弱と高めの水準になる。

Next: まだある「二次電池」関連で成長が見込める企業、投資するなら?

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