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なぜ日経平均バブル後高値圏も「持ち株だけ」上がらないのか?海外勢の動きに答え。日本人投資家が取るべき行動とは=栫井駿介

相場は過熱状態?長期投資家はどう対応すべきか

では、大型株で下がっている銘柄はどういうものがあるのかというと、一番下落しているものは楽天です。
公募増資もあり、携帯電話事業が赤字と、明らかにファンダメンタルズが悪い銘柄は下がっています。

日本郵政も業績が右肩下がりなので株価も下がっていますが、日本ペイントなどはその前に上がった分の調整で下がっているに過ぎないと思われます。

下落の原因を個別でよく観察することで、少なくとも心を落ち着かせることはできるのではないでしょうか。
そのうえで、最後は自分の納得できる売買方針を取っていただけたらと思います。

今後どうなるか、という予想は難しいですが、相場全体としては過熱感があるように私は感じています。
今は大型株に資金が集まっていますが、これはやがて去っていくことも考えられますし、景気後退が間近に迫っていると言われているなか、目先では楽観しすぎない方がいいかと思います。

短期的な視点で見ると、いま半導体が盛り上がっていて、ファンダメンタルズの方が盛り上がるのではないかという動きがあるので、そういった銘柄に注目してみるもの面白いと思いますが、一方で中・長期的にはいま下がっている中・小型株のなかにお宝が眠っている可能性もあるので、そういった観点でも銘柄探しをしていきたいです。

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image by:yoshi0511 / Shutterstock.com
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2023年5月26日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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