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中国に最先端技術を盗まれまくる“お人好し”国家ニッポン。相手は「騙される方が馬鹿」と策略を巡らせている=鈴木傾城

日本のあらゆる最先端技術が中国に盗まれていく。それでも、日本政府・日本企業は「リスクある中国を徹底的に排除する」と言わないし言えない。あまりの弱腰、かつ事なかれ主義なので、どうしようもない。最先端技術の漏洩は、これからも絶対に止まらないのは間違いない。(『 鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編 鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編 』)

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プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)
作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。

止まらぬ最先端技術の漏洩。弱腰かつ事なかれ主義なので、どうしようもない?

産業技術総合研究所の主任研究員で中国籍の権恒道容疑者は、フッ素化合物に関する最先端技術の情報を盗んで中国企業に漏洩したとして逮捕された。情報を受け取った中国企業は、この日本から盗んだ情報ですぐに特許を申請して2年後に取得している。

日本政府は「隠れ移民政策」をひたすら進めているので、いまや日本の大学や主要な産業すべてに中国人が入り込んでいる。そのため、このような事件は起こるべくして起こったとも言える。

そして、専門家が言うには「これは間違いなく氷山の一角である」と述べる。

中国人は中国政府に本土の肉親を人質にされて工作活動を命令したら逆らえない。さらに、中国人は自ら金儲けのために情報を盗んで売ることも考えて動くこともある。日本企業はかつてないほど危機に晒されているのである。

この事件を受けて中国政府はどのような声明を出したのか。中国政府はこのように言っている。

「日本側が着実に市場経済と公平競争の原則を尊重し、両国の科学技術交流と協力のために良好な環境を作り出すよう希望する」。

情報を盗んだ側の政府が、盗まれた側に向かって「良好な環境を作り出すよう希望する」というのだから、これこそ開いた口が塞がらない出来事である。

しかし、これが現実なのだ。日本は完全に舐められていると言える。

それでも、日本政府も日本企業も「リスクある中国を徹底的に排除する」と言わないし言えない。あまりに弱腰かつ事なかれ主義で、どうしようもない。中国人が問題であると分かっている。しかし、なぜかそこをうやむやにするのだ。

最先端技術の漏洩は、これからも絶対に止まらないのは間違いない。

技術を教えれば感謝されると思っていた日本人…

かつて日本企業は無邪気なまでに中国に「技術供与」し続けてきた。そうすることによって日本と中国は友好関係を築くことができるようになり、共に手を取り合って共存共栄できると日本人は「お花畑」な空想に酔ったのだ。

それを日経新聞などのメディアが煽って日本企業の中国進出を褒め称えた。

その結果、どうなったのか。日本のあらゆる最先端技術が盗まれ、日本の技術企業は大ダメージを受けることになった。家電メーカーも多くが価格競争に巻き込まれ、日本人を片っ端からリストラした。

技術供与するというのは、「成功するコツ」を手取り足取り教えるということだ。当然、彼らが成功すると日本のライバルになる。そんなことは分かりきったことだ。

しかし日本企業は、中国人に手取り足取り教えることによって「感謝してくれてずっと日本の下請けでいてくれる」と勘違いしたのだろう。まさか技術やノウハウは全部盗んでしまうことはないと甘く思い込んでいたのだろう。

その甘い見通しの結果は悲惨だった。

Next: 中国にしてみれば「騙される方が馬鹿だ」ということ

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