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無意味な日韓通貨スワップ協定、なぜ再開?「関係改善」のゴリ押しですべて譲歩する日本政府

日本と韓国は29日、金融危機の際に通貨を融通する通貨スワップ協定を再開することで合意した。融通枠は100億ドルに設定される。どう見ても韓国への一方的な支援なのだが、甘い岸田総理が徴用工問題も解決しない、慰安像の撤去もしない韓国にスワップまで与えた。鈴木財務相は「円とウォンに対する信認にプラスに働く」と発言しているが、まったく理解できない。(『 2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済) 2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済) 』)

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※本記事は有料メルマガ『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』2023年7月2日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

日韓通貨スワップ100億ドル

今週の 韓国経済メルマガ 韓国経済メルマガ は「日韓通貨スワップ」について解説したい。記事を引用しておく。

韓国企画財政部は、秋慶鎬(チュ・ギョンホ)経済副首相兼企画財政部長官が日本の財務省で鈴木俊一財務相と韓日財務対話を行い、韓日通貨スワップの再開に合意したことを明らかにした。2015年2月終了当時と同じ100億ドル規模で、期間は3年に決まった。

出典:韓日通貨スワップ再開、100億ドル規模・期間3年-Chosun online 朝鮮日報(2023年6月30日配信)

記事の通り規模は100億ドル(約1兆4,000億円)、期間は3年となっている。しかし、なぜ100億ドルなのだろう。まさか、2015年2月に終了したときに100億ドルだったから、そのまま同じ額に設定したのだろうか。そんなアホな取り決めをしたんじゃないだろうかと思いたくなる。

今回の通貨スワップ協定も見ての通り、前回と同じで「ドル方式」だ。つまり、韓国は日本に100億ドル分のウォンと引き換えに100億ドルを交換してもらえるわけだ。

売られるウォン

本来、通貨スワップ協定は交換ということで、日本にもメリットが存在するはず。しかし実際には、経済規模が違いすぎるので何の役にも立たない。

韓国に100億ドル融通してもらったところで、何の意味もないのだ。日本経済が危機になれば、100億ドル程度で助かるわけもないからだ。もっとも、それは韓国も同じである。

だから、この日韓通貨スワップに意味があるのかという疑問がわく。

日本の後ろ盾を得たという意味ではそうだが、そもそもそんなレベルでヘッジファンドはウォン売りをしないだろう。この通貨スワップ協定の再開が報道されたあと、ウォンは売られているのだ。結局、1,320ウォンまで落とされて、7月6日現在は1,305ウォンだ。スワップ効果があったかはよくわからないが。

Next: 日韓問題は棚上げ?鈴木財務相「円とウォンに対する信認にプラスに働く」

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