「消費増税の延期は予想通りとなりそうだが、2019年10月までとは意外感も」「格付け会社の日本国債引き下げの可能性もありうるかもしれない」(『牛さん熊さんの本日の債券』久保田博幸)
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牛さん熊さんの本日の債券(引け後)2016年5月30日
首相判断、自公受け入れへ
・・・・・・・・・・引け後
熊:「消費増税の2019年10月までの延期の首相判断を自公が受け入れるようだ」
牛:「麻生財務相が主張していた同日選の見送りも決定するようやな」
熊:「消費増税の延期は予想通りとなりそうだが、2019年10月までとは意外感も」
牛:「それと問題は大規模とされる第2次補正予算の編成か」
熊:「格付け会社の日本国債引き下げの可能性もありうるかもしれない」
牛:「格下げも気になるが、国債の動向そのものもやや心配やな」
熊:「今日のところは様子見気分が強まり膠着感を強めているが」
牛:「本日の債券先物は先週末比2銭安の152円01銭で寄り付いた」
熊:「イエレン議長の発言を受けて、先週末の米債は少し売られていたけど」
牛:「円債は我関せずといった寄り付きに」
熊:「寄り付き後151円96銭まで下落したが、そこが安値となり」
牛:「その後は152円近辺での膠着相場に」
熊:「先週末の米株やドル円の上昇を受けて東京株式市場は買いが先行」
牛:「後場に入り日経平均は、ついに17000円の大台を回復した」
熊:「米利上げ観測などを背景にドル円も111円台をつけてきたことで」
牛:「今日の日経平均は233円高の17000円台で引けた」
熊:「ドル円や日経平均の上昇もほとんど債券市場には影響は出なかった」
牛:「後場に入り、パラパラと超長期債が売られた程度か」
熊:「日銀は残存1年超3年以下と3年超5年以下、5年超10年以下の国債買入をオファー」
牛:「結果は短いところがやや甘めとなるが、これも市場への影響は限定的」
熊:「債券先物は後場さらに膠着感を強め、引けは変わらずの152円03銭」
牛:「出来高は1.3兆円弱と超閑散、現物債も同様に閑散な取引となった」
熊:「2年債は変わらずのマイナス0.240%、5年債は1毛甘のマイナス0.225%」
牛:「10年債は5糸甘のマイナス0.115%」
熊:「20年債は1.5毛甘の0.255%、30年債は1毛甘の0.315%」
牛:「日本国債はそう簡単に崩れるようなことは考えづらいとは言え」
熊:「こうなってくると、さすがに国債市場も警告を発してくる可能性も」
牛:「とはいえ、そんな信号機としての国債の機能も壊れてしまった感もある」
熊:「今日は米国市場が休場とはいえ、この閑散相場は嵐の前の何とかかもしれないぞ」
猫:「全国の大学が開発したお菓子などの食品を紹介する催しが東京で開催(NHK)」
熊:「34の大学の学生などが開発を手がけたお菓子などの食品が販売されているとか」
猫:「ぐんまのすきやきまんは食べてみたいわね」
牛:「奈良漬サブレか。奈良漬けは嫌いではないけどサブレか、美味しいんやろか」
・・・・・・・・・・お疲れ様でした。
『牛さん熊さんの本日の債券』2016年5月30日号より
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