<インデックスか個別株か>
インデックスは簡単で、一度設定すれば自動的に積み立ててくれます。
ただし、あまり言われないデメリットとして、市場の不調時にリターンが低くなる可能性があることを覚えておいてください。
例えばアメリカで1970年代から1980年代にかけて、「株式の死」と呼ばれる株式市場が低迷した時期がありました。
一方、個別株式の投資は学びがあり、自分の得意分野を活かすこともできます。
業績が伸びる企業に投資すれば、市場の不調に関係なく、業績の伸びと同じくらいのリターンを上げることが可能です。
私はこれが投資の本質だと考えています。
目標金額と投資期間に対して月々に積み立てられるお金が足りない場合は、個別株投資で利回りを上げることができれば少ない元手で目標を達成できる可能性があります。
<個別株投資を行うならアグレッシブに>
個別株投資を行う理由として、大きなリターンを目指すというものがありますが、リターンには「%」の面と「金額」の面があります。
いくら高いパーセンテージだったとしても金額が大きくならなければ資産が増えることにはなりません。
投資のタイミングを考えたりしたくなる気持ちも分かりますが、資産を増やすために重要なことは「たくさん買う」ことです。
投資資金としてあるものに関しては全額投資するくらいの気持ちでいた方が良のではないかと思います。
長期間に渡って成長する企業であれば株価も業績の成長に従って伸びていくものなので、いつ投資しても良いということになります。
もちろん、投資を始めていきなりフルベットするのはリスクが大きいので、もし始めたてであるのなら少しずつ投資していって、良し悪しが分かってきたら大きく投資し、やがてフルポジの状態で大きく資産を伸ばすという流れを作っていただければと思います。
また、書籍『JUST KEEP BUYING』(著:ニック・マジューリ/訳:児島修/刊:ダイヤモンド社)も参考になりますので、ぜひお読みください。
(※編注:今回の記事は動画でも解説されています。ご興味をお持ちの方は、ぜひチャンネル登録してほかの解説動画もご視聴ください。)
※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取り扱いには十分留意してください。
『
バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問
バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問
』(2023年10月2日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。