失敗しない投資資金の貯め方
<投資が「先」>
結局のところコツコツやるしかないということになってしまいますが、ケチケチする必要はなく、この目標を決めた投資法において我慢は不要だと考えています。
なぜなら“先に投資する”からです。
普通の考え方だと、収入から生活費を引いて残ったお金を投資するという形になりますが、その生活コストを先に想定すると、無意識的に調整が入ってしまってお金が残らないことになってしまう場合が多いです。
目標を具体的に決めてあって、例えば毎月10万円を投資にまわす計算になっているのであれば、先にその分を分けて、残りのお金で生活するということです。
生活費として残った分に関しては温存する必要はなく、娯楽等に使ってしまっても構わないということになります。
万が一急に現金が必要になった時には、株式を売って現金にかえることができます。
不動産などと違い、株式は簡単に売ることができるというメリットもあります。
お金は必要だけど株式は売りたくないという場合は、ローンを組むという方法もあります。
日本のローンは金利が低く抑えられていることも多く、例えば1%のローンを組んで株式を5%で運用するということも可能です。
<お金の分け方>
投資にまわすお金の取り分け方として、1つは給与から直接資金を取り分ける方法があります。
例えば住信SBIネット銀行の『定額自動入金サービス』などです。
給与を分ける方法は様々あるとは思いますが、重要なことは投資用のみの口座を1つ準備しておくことです。
また、『クレカ積立(参照:みんかぶChoice)』という方法もあります。
どう投資すれば成功できるのか
いよいよ投資する段階です。
<制度>
投資を始める前に、まずは投資に関する制度を理解していただきたいと思います。
制度としては、主に以下の2つがあります。
1つはiDeCo・確定拠出年金です。
確定拠出年金は企業の制度として提供され、iDeCoは個人型確定拠出年金の一種で、基本的に企業が確定拠出年金を提供していない場合に利用される年金制度です。
そして、もう1つはNISAです。
2024年からは、NISAの積立枠が年間120万円となり、成長枠が年間240万円となる予定です。
どちらの制度も税金的にメリットがあるものです。
特に確定拠出年金の場合、投資した金額が所得税から控除され、年末調整で還付されることになります。
ただし、年金制度なので基本的には60歳まで引き出すことができません。
したがって、この目標が60歳以降の老後の備えや、引退後のセカンドキャリアの資金といった用途に向いています。
一方、老後の前に資金を引き出す可能性がある場合は、NISAを活用することをおすすめします。
NISAの枠が大幅に拡大されたため、効果的に活用することができます。
NISAを使わないと、得た利益に対して最大20.315%の税金がかかるものが、NISAを使うことで税金ゼロで済むことになります。ぜひ有効に利用してください。
<投資対象>
投資対象として考えられる選択肢は大きく2つです。
まず、インデックスや投資信託など、他の人に投資を任せる方法があります。
通常はリターンが年5%~10%の範囲に収まってくると言われています。
一方、個別株投資もあります。
最近の傾向として、インデックスへの投資が主流とされ、なぜわざわざ個別株に投資するのか疑問視されることもあります。
しかし、私の周りを見ると、大成功を収めている人たちの多くは個別株式への投資が大きなドライバーとなっていることがわかります。
特定の銘柄が成長することで、インデックスや投資信託で望める年5%~10%を超えるリターンを生み出しています。
また、インデックス投資をしていても、マネーリテラシーが高まることや理解度が向上することはほとんどないと思われる一方、個別株式への投資には悩むこともありますが、その中でマネーリテラシーを身につけ、資産運用に対して安定的な心を持つことができます。
投資方法や投資先は1つに絞る必要はなく、自分のライフスタイルや考え方によって併用しながら行うと良いでしょう。