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「パズドラ」は大黒柱だけどリスクでもある!ガンホーの株主総会に行ってみた

株主総会で見聞きしたことや、上場企業、株式会社などについて、公認会計士の平林亮子さんがつれづれなるままに綴る人気メルマガ『平林亮子の晴れ時々株主総会』。以前は大塚家具の株主総会を伝えてくれましたが、今回はガンホーの株主総会の様子をレポートしてくれています。

経常利益は5年で約40倍!なのに株価が上がらない!その理由は?

『平林亮子の晴れ時々株主総会』vol.22(2015年5月18日号)より一部抜粋
ガンホーの正式名称は、ガンホー・オンライン・エンターテインメント株式会社(以下「ガンホー」)。昨年に引き続き、今年も株主総会に参加してきました。参加していた株主の数は約2000名。株主数が14万人以上いますから、その割には少ないな、という印象でした。

会場は昨年と同じ、品川のホテルの大きな宴会場。昨年の株主総会は、議長解任動議と株主の退場から始まりました。今年はというと、私が遅刻をしたために、始まりはどうだったかわかりません。ただ、昨年同様、株主から社長に対して厳しい言葉を投げかけられる総会でした。

厳しい言葉が投げかけられる原因の1つが株価の低迷にあります。2年前には1200円以上の値をつけていたものが、現在は450円から500円の間でうろうろしています。大きな損失を被っている株主も少なくないと思います。「どうして株価が上がらないんだ?」と口にしたくなる株主の気持ちもわかります。

一方で、それは経営陣も同じ気持ちなのかもしれません。
ガンホーのこの5年間の売上は、

2010年 92億円
2011年 96億円
2012年 258億円
2013年 1,630億円
2014年 1,730億円

となっており、売上は5年で約20倍になっています。また、経常利益は

2010年 24億円
2011年 15億円
2012年 93億円
2013年 901億円
2014年 935億円

とこちらは40倍近くに成長!!!

これだけ増収増益となっているのに、株価が低迷する不思議。
業績と比較すると少し割安な株価であるという状況ですので、株価が低迷しているということではないのかもしれませんが、売上や利益と連動しないもどかしさは感じます。

ただ、株価は、業績だけではなく、先行する情報や企業への期待などによっても上昇します。

ガンホーの株価は、数年前にすでに現在の業績を見込んだ期待で高い水準まで上がりきってしまい、実際に好業績となったときには株価が少し低めの水準で落ち着いてしまった。そんなところかもしれません。

ところで、売り上げが20倍、利益が40倍というのは、すごいですよね。
ただ、その原因のほとんどが、ガンホーの大ヒットゲームである「パズル&ドラゴンズ」、通称パズドラによってもたらされています。有価証券報告書によれば、2014年の売上のうち、1,583億円がパズドラ関連だというではありませんか!? 9割がパズドラでできている企業だということです。売上総額1,730億円からパズドラ関連を差引くと、150億円。爆発的な売上や利益の伸びが、パズドラからもたらされ、パズドラがガンホーの業績の大きなカギを握っているわけです。実際、ガンホーは、パズドラ依存体質を「事業のリスク」として理解しています。パズドラが飽きられていったら、ガンホーの売上はどんどん落ちていく。パズドラの売上は、現在のパズドラのとてつもないパワーを示すと同時に、パズドラがこけたら失ってしまう額を示しているといえるのです。

スマホゲームというものが、どれだけの爆発力を持っているかが良くわかります。当たれば1,500億円もの売上を企業にもたらす。でも、それが事業のリスクにもなる。

今後は、パズドラユーザーを維持しつつ、さらに増加させられるか、そして、パズドラが「負け犬」になる前に、第二のパズドラとも言える「金のなる木」となるタイトルをリリースできるのか、が重要になるでしょう。社長でありゲームプロデューサーである森下氏に期待しています!

『平林亮子の晴れ時々株主総会』vol.22(2015年5月18日号)より一部抜粋

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ベンチャー企業のコンサルティングを行うかたわら、講演活動やマスコミなどでも活躍。毎月どこかの上場企業の株主総会に個人株主として参加中。

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