業績が伸びる企業を買え!
つまり、長期投資において見るべきものは、目先の株価の変動ではなく、業績の成長であるということです。
長い期間で見ると株価は業績に応じて伸びるもので、その長い期間で業績が大きく成長する企業を買うことが最もシンプルで確度が高い方法です。
長期の業績の予想は難しくない?
とはいえ、業績が伸びる企業を探すことは簡単ではありません。
しかし同時に、多くの投資家が行っている、短期の株価を見通す方法よりははるかに簡単だと言えます。
<「ビジネス」を見極める>
利益が増えるということはビジネスで成功するということであって、そのビジネスの良し悪しは勉強することで判断することができるようになります。
株価に影響する要因は膨大ですが、ビジネスに影響するものは限られてきます。
勉強や経験の積み上げで精度を増していくことができるのです。
<長期のトレンドは継続しやすい>
長期的なトレンドは、短期のトレンドよりも安定していることが多く、強い企業はさらに強くなる傾向があります。
また、社会の大きな流れもあり、例えばこの数十年の大きな流れとして「IT化」があり、その流れに乗っているMicrosoftなどの企業は勝ち続けています。
<人生の経験則が有効>
特に投資の勉強をしてこなかったとしても、自分の仕事や趣味の領域で、良い企業だと感じているのなら、ビジネスも素晴らしいことが多いです。
自身の専門分野であるので、プロの投資家よりも詳しく知っていることになります。
人生で培ってきた経験を活かせるという点でも、ビジネスを見るという方法には利点があります。
自分がよく知っていて、経験上素晴らしいと思える企業に投資することで、安心感も得ることができます。
業績が伸びる企業を探す3つの方法
良い企業を探す最初の手がかりとして3つご紹介します。
<1.増収増益が続いている>
強い企業はどんどん強くなる傾向があり、増収増益が続いているということはその強さを示すものです。
ただし、突発的な要因で減益になることもあり、「続いている」というのは連続である必要はありません。
トレンドを見た時に増収増益になっていれば良いでしょう。
<2.10%以上のROEが継続している>
ROEは、毎年資本がどれだけ増えているかを示すもので、非常に重要な指標です。
ROEが10%以上といえば高い水準であることは間違いないですが、より重要なことはそれが”継続している”ということです。
若い企業や小さい企業だとROEが数十%になることがありますが、それを何年も継続することは難しいです。
ROE10%以上を継続しているということは、強い企業の証明であると同時に、それだけ成長し続けられる大きな市場であることを示しています。
また、長期のトレンドに乗っている可能性も高まります。
<3.1と2が持続するかを考える>
増収増益やROEは過去のことを示すものですが、ここで未来のことを考えます。
増収増益が続いていたり、高いROEを維持しているということは強い企業であることは間違いないですが、その強みが他社にマネされるものではないか、外部環境が変わる可能性はないか、といったことを考える必要があります。
未来のことを考えるのは大変でもありますが、これが投資の楽しさでもあると思います。
Next: 上昇しても買え?投資上達のためのアドバイス