アドバイスとして
最後に投資上達のためのアドバイスをさせていただきます。
<PERは(あまり)気にするな>
割安に観点が集まりやすいですが、PERが低いということは多くの人が成長を見込んでないということであり、実際成長しないことが多いです。
PERが多少高かったとしても、成長する企業に投資した方が最終的な利益は大きくなります。
PERが低い銘柄に対しては少し疑いを持って見るべきですが、PERが高いことに関してはあまり気にする必要は無いと考えます。
ただし、PER50倍を超えるような高い水準であるとそれを正当化する成長はなかなか見込めないので避けるべきでしょう。
<分割して買え>
良い企業を見つけたとしても一社に全額を投じるべきではありません。
いくつかに企業を少しずつ買って、良し悪しを判断していった方が良いでしょう。
また、「○○ショック」といった、相場全体が下落して良い企業を安く買えるチャンスが来ることもあるので、その時に買えるように余力を持っておくことも大切です。
一方でそのチャンスが訪れない可能性もあるので、常に少しずつは買っておくという動き方をおすすめします。
<上昇しても買え>
最初に買った時より安くなっているのなら買いやすいですが、高くなっている時に買うというのは心理的にハードルが高いです。
しかし、業績が伸び続ける企業であれば、株価が上がってきたところでも買うべきなのです。
業績が成長し続けるという前提があるのであれば、数年後には今の株価よりも大きく上がっているはずです。
株価が上がったという理由で買わないでいると、その上昇を逃すこととなります。
業績の成長が続くのであれば、株価がどう動いてきたかは関係ないということになります。
(※編注:今回の記事は動画でも解説されています。ご興味をお持ちの方は、ぜひチャンネル登録してほかの解説動画もご視聴ください。)
※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取り扱いには十分留意してください。
『
バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問
バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問
』(2023年10月26日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。