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サンリオ2代目社長「K-POPコラボ増やす」発言に広がる反発。キティ声優交代騒動でも物議を醸した“創業者の孫”に寄せられる「でしゃばらないで」との苦言

サンリオの社長が、今後K-POPグループとの多様なコラボレーションをさらに拡大すると発言したことに対し、SNS上の一部から反発の声があがっているようだ。

この発言は、韓国・ソウルで先月28日に開かれた「コンテンツIPマーケット2023」の開幕式において、サンリオの辻朋邦社長が基調演説を行った際に飛び出したもの。

辻氏は、韓流アイドルグループのメンバーが、キャラクターを作っている過程をYouTubeで公開したところ、アイドルのファンがキャラクターのファンになったという成功例を挙げたうえで、今後目指すエンターテインメント産業はサンリオだけの力でできるものではないとし、サンリオと韓国の事業パートナーシップは重要だとの考えを示したという。

ところが、この発言に対して日本国内からは「何でもかんでも韓国韓国韓国…」「これでは「日本を切った」と言われても致し方ないのでは」「法則発動、待った無しだなw」などと、否定的な反応が相次ぐこととなっているというのだ。

中韓をはじめアジアでも人気絶大なサンリオキャラだが…

1960年に前身となる会社が設立され、1973年に現在の社名となったサンリオ。1974年に誕生した『ハローキティ』をはじめ、様々なキャラクターを世に送り出した同社だが、今ではそのキャラクター数は450を突破し、年間で実に275億円ものライセンス収入を得ているという。

アジアを中心とした海外地域でも、サンリオのキャラクターたちの人気は絶大で、今や売上総利益の3割程度が海外で発生したもの。なかでも中国での人気は相当なもののようで、2015年に現地企業にライセンスを付与する形でオープンした「ハローキティ・パーク」に続き、2024年にも同国内2拠点目となるテーマパークが開業する予定だということ。

いっぽうで韓国国内でもここに来て、レトロブームにも乗る形でサンリオ人気が俄かに沸騰しているようで、様々なメーカーにくわえコンビニや大手カード会社などが、サンリオキャラクターとのコラボを行っている状況。さらに先述の通り、韓国の男性グループであるNCTとのコラボも人気を博しているという。

そんななかで取沙汰されている、今回のサンリオ社長による「K-POPとのコラボを増やす」発言だが、韓国・ソウルで開催された展示会という場でのものということもあり、同社が今後の市場拡大を期待しているであろう当地での期待感創出のための、いわゆるリップサービスの類とも捉えられそうなのだが、それが日本国内から不興を買うというまさかの展開に。

というのも、日本国内における最近のサンリオ絡みの話題といえば、30年以上に渡りハローキティの声を担当してきた声優の林原めぐみさんが、今年11月に“卒業”することが突如発表されたうえに、それに伴いYouTubeの公式チャンネル上にあった過去動画を一斉削除する措置が取られてしまい、ファンの間で動揺や混乱を大いに招くことに。

さらに、ハローキティの誕生日である11月1日に投稿された動画では、キティちゃんが出てくるのかと思われたタイミングで、誕生日が同じだという辻朋邦社長が登場。この演出に対し、動画のコメント欄は「経営者としてのセンス0」「もう私物化の極み」「一体何を見せられてるんだ」といった声が溢れる事態になるなど、従来からのファンにとっては苦々しい出来事が相次いでいるのだ。

渦巻く2代目社長への苦言

サンリオといえば、創業者である辻信太郎氏が数々のキャラクターを生み出すとともに、同社作品の原作・脚本も手がけるなど、その世界観の創出に大きく関わったことは良く知られた話。

その信太郎氏は、齢90を過ぎた2020年まで同社の社長を務め、現在は会長に。いっぽうで信太郎氏の長男は、同社の副社長を務めていたもののすでに亡くなっており、孫にあたる辻朋邦氏が2代目社長となり、現在に至るという。

30代でサンリオのトップに立った朋邦氏なのだが、先述した突如の声優交代やハローキティの誕生日動画の件で、すでに「でしゃばらないでいただけます?」「こいつが全ての元凶」「アホボン」などと、ファンから散々な言われようとなっている状況。

それに追い打ちをかけるような、今回のさらなる“韓国寄り”を示唆する発言によって、ファンらはさらに不信を募らせてしまうといった展開に。日本発の「カワイイ文化」を拡散させ、一代で世界的なライセンサーに成長したサンリオだが、どうやらその岐路は静かに近づきつつあるといった状況のようだ。

Next: 「サンリオが好きな人の気持ちがわからないんだろうなー」

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