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決算に投資家失望?半導体銘柄ソシオネクストは買いか。長期投資のプロが「今は耐え時」と判断する理由=栫井駿介

企業としては優良。今は“耐え時”か

しかし、ソシオネクストが悪い企業だということではありません。

非常に高い技術を持っていて、あるべき方向に向かっている会社だと思います。
財務状況も健全です。

今の段階で言うと、例えばオートモーティブがうまくいくとすれば、少し先の話ではありますが、成長も見込めると思います。

 

強いて懸念点を挙げるとすれば、ニッチな事業であるという点です。

自社で半導体が作れない会社がソシオネクストに発注することになるので、例えば自動車会社が半導体も自社開発できるようになってしまうとソシオネクストが不要となってしまいます。

例えばAppleはiPhoneやMacBookに搭載する半導体を自社開発しています。

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出典:ソシオネクスト決算概要

市場シェアは半分がAppleとなっていて、Apple以外の部分の約半分をBroadcomが占めていて、ソシオネクストは12%という状況です。

ニッチということは避けられないところですが、隙間をついているということもできます。

 

ソシオネクストを保有している人にとっては苦しい局面が続きますが、一方で耐え時だとも思えます。

長期投資を行っていると、必ずこういった苦しい状況が訪れます。
大事なことはそこで諦めないことです。

一度売るとしても、持ち続けるとしても、大きく下がった時に買えるかどうかが重要となります。

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image by: IM Imagery / Shutterstock.com
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2024年5月13日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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