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アサヒ「未来のレモンサワー」が発売前から話題沸騰。韓国では早くも“パクリ商品”が登場?生ジョッキ缶と同様、当分は入手困難が続くか

アサヒビールが今月11日から発売する「未来のレモンサワー」が早くも話題沸騰となっているようだ。

この「未来のレモンサワー」は、缶を開けると炭酸の力で本物のスライスレモンが浮かび上がって来るというもの。2021年に発売した缶ビールの「生ジョッキ缶」の技術を応用して開発されたという。

345ミリリットルで税込み298円と、一般的な缶チューハイより高価格だが、アサヒビールによれば、スライスレモンが入っている缶チューハイは世界で初めてだということ。販売は東京、神奈川、埼玉など1都9県限定になるとのことだ。

昨年5月のテスト販売時に早くも話題に

昭和の頃から居酒屋の定番メニューだったレモンサワーだが、ダンス&ボーカルグループ「EXILE」のメンバーらが愛飲していることを公言したことなどを契機に、2010年代後半頃より若者の間でも人気が広がることに。

さらに2018年頃からは、そのまま飲めるアルコール飲料、いわゆる「RTD」においても、レモンサワーの存在感が増していき、各社が続々と新商品を投入。

なかでも、日本コカ・コーラが初めて国内で手掛けるアルコール飲料として売り出した「檸檬堂」シリーズが大ヒットとなったことも、既存の酒類メーカーを大いに刺激することとなり、市場の活況に繋がった格好だ。

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ビールや発泡酒などのビール系飲料が、度重なる酒税改正で値段が上がっていくなかで、それらに代わって各家庭で飲まれる食中酒が、割安感のあるレモンサワーに置き換わっていく流れもあり、RTD飲料の市場規模は右肩上がりで拡大していったのだが、しかし2022年の市場規模は久々の前年割れに。

各社による激しい新製品競争が続いたがためのある意味での飽和状態、また長らく続いたブームの陰りも指摘されているなかで、今回発売される「未来のレモンサワー」は、昨年5月にテスト販売が実施されていたとのこと。

その味わいや香りだけでなく、蓋をあけると実際のレモンスライスが浮き上がってくるといった、視覚や食感でも楽しめる趣向が斬新だと、SNS上で大いに話題になっていたというのだ。

高い前評判&限定販売で入手困難は必至か

そこから約1年が経ち、今回満を持しての発売となった「未来のレモンサワー」。やや頭打ち感もあるとされる市場に一石を投じる存在となりそうだと、メーカーはもとより消費者の間でも期待が早くも広がっているところ。

その余波は早くもお隣の韓国にまで広がっているようで、今年4月には現地で生レモン入りの缶ハイボールが発売され、早々に大人気商品に。

ただ、これがフルオープン缶を採用しているうえに、開けるとレモンが浮いてくるといった趣向まで一緒ということで、一部からは先述の“テスト販売”での好評ぶりを受けて、早々にパクられたのではと邪推する向きも多いようだ。

とはいえ、ここまでの盛り上がりとなると、否が応でも今月11日の発売日が待ち遠しくなるところだが、今回の「未来のレモンサワー」にも採用されている、フタがフルオープンになる缶を用いた商品のパイオニア「生ジョッキ缶」が発売された際には、販売量が想定を大きく上回ったことで、わずか1日で販売が休止に。

その後も断続的に再発売されるも、かなり長い期間に渡って品薄状態が続いたことから、今回も同様な状況になるのでは……ということも頭によぎるところ。

しかも先述の通り、当面は首都圏・関信越エリア(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・山梨県・茨城県・群馬県・栃木県・長野県・新潟県)のみの限定発売ということもあり、当分の間は「飲みたいけど売ってない…」といった嘆きの声が、各所で飛び交う事態となりそうだ。

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