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2度目のトランプ暗殺未遂事件で見えた背後の勢力。単独犯とは思えぬ5つの根拠=高島康司

ライアン・ルースは単独犯ではない

もしライアン・ルースが「NAFO」のメンバーだとするなら、今回のトランプの暗殺未遂がルースの単独犯行だったとは到底考えられない。そのように見る専門家も多い。元CIAのエージェントで情報工作の専門家だったマイケル・ショーファーは、ルースが、CIAを始めとした米政府の機関の要員だった可能性があるとして、ルースの行動には次のような不審な点があると指摘している。

<1. 「フォート・ブラッグ」基地に出入り>

ルースは頻繁にノースカロライナ州にある「フォート・ブラッグ」基地に出入りしている。ここは、米軍の心理作戦部隊の中枢基地だ。訓練されていた可能性がある。

<2. 資金援助の提供舎の存在>

ルースは肉体労働者で月収は3,000ドル(42万円)だ。これはアメリカではかなり安い月収だ。それなのに、片道7,000ドルのファーストクラスで自分のいるハワイからフロリダに来ている。資金援助をしていた勢力がある。

<3. 大幅な減刑>

以前にルースは、大量破壊兵器所持で逮捕されたことがある。しかし、裁判所は軽犯罪に大幅に減刑している。何者かの圧力があった可能性は高い。

<4. 銃の持ち込みと支援>

ルースが持っていた、製造番号が削り取られた照準器付きのAK-47は州の外から持ち込まれたものである。フロリダ州では、州の住民しか銃を購入することができない。ルースの車のナンバープレートは、州外のものだった。ルースはこの銃をフロリダ州で購入したとは考えられない。彼はハワイから飛行機でやってきた。だとすれば、どうやってこの銃を持ち込んだのか?ルースを助ける人物がいたはずだ。

<5. トランプ陣営の内部協力者がいる>

トランプが自分のゴルフコースで友人とプレーすることは、プライベートなことであり予定などは公開されていないかった。なぜルースは、この日のこの時間にトランプがプレーすることを知っていたのか?トランプ陣営に協力者がいるかもしれない。

このような点だ。

「ネオコン」を全面的に受け入れた民主党とハリス

CIAのエージェントだったマイケル・ショーファーはこうした点を挙げ、やはり今回の暗殺未遂がライアン・ルースの単独犯行だとは到底考えられないとしている。

そして、いま民主党はトランプが大統領選挙で勝利する可能性に恐怖しているという。有権者全体の世論調査では、ハリスが1.8ポイントほどリードしているものの、選挙人の獲得数ではトランプがハリスをリードしている。2016年の大統領選挙では有権者の総得票数ではクリントンが300万票ほど多かったものの、選挙人の獲得数ではトランプが上回り、トランプが勝利した。今回もこれと同じ結果になる公算が高くなっている。

民主党のハリス陣営はこれに恐怖しているようだ。ニューヨーク州選出のゴールドマン下院議員は、トランプを排除しなければならないと発言している。同じような声は、多くの民主党議員から聞こえてくる。

また、アメリカの軍産複合体の利害を代表し、アメリカの一極支配の永続化をその使命としている「ネオコン」は、トランプに脅えている。トランプは政権からの「ネオコン」の完全排除を約束し、CIAを始め「ネオコン」が拠点にしている政府機関の予算の大幅な縮小を約束しているからである。「ネオコン」にとって、トランプはなんとしてでも排除しなければならない敵である。

そのような民主党と「ネオコン」は、完全に手を結んたようだ。80年代のレーガン政権以来、「ネオコン」と共和党は非常に近い関係にあり、ブッシュ(息子)政権では「ネオコン」が政権を実質的に支配した。しかしいま「ネオコン」は、民主党のハリス陣営の全面的な支持を表明している。

Next: 3度目の暗殺が起こる?トランプをどうしても排除したい勢力がある

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