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米大統領選後に迫る大混乱…選挙結果を覆すハリス陣営の「禁じ手」とは?どちらが勝っても内戦に発展する可能性=高島康司

あと1週間で米大統領選挙が始まる。トランプとハリスのどちらが勝っても大きな混乱は避けられない状況だ。トランプもハリスも自分が敗北した場合の対応を考えている。それは、驚くべき計画だ。(『 未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ 未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ 』高島康司)

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※本記事は有料メルマガ『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』2024年10月25日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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米大統領選挙後に始まる混乱

米大統領選挙後にやってくる大きな混乱について解説したい。

米大統領選挙まであとわずか1週間だ。7月にバイデンが立候補を断念し、副大統領のカマラ・ハリスが候補として民主党から立候補した。カマラ旋風が吹き、一時はトランプを3ポイント近くリードしていたハリスだったが、ハリスのテレビインタビューで中身のなさが露呈したこともあり、いまは失速している。全米の主要な9つの世論調査機関の平均値では、49.3%のハリスに対し、トランプは48.5%だ。わずか0.8ポイント差でハリスがリードしている状況だ。これは誤差範囲の差だ。トランプはハリスとの差を確実に縮小させており、あと数日で支持率が逆転する可能性が大きくなっている。

一方、選挙の結果を左右すると考えられているアリゾナ州、フロリダ州、ミシガン州、ペンシルベニア州、ウィスコンシン州、ニューハンプシャー州、ノースカロライナ州などの7つの接戦州では、わずかではあるがすべてトランプがリードしている。

この結果、全米の総得票数ではハリスがトランプを上回りながらも、選挙人の獲得数ではトランプが上回り、勝利するという、トランプがクリントンと争った2016年の大統領選挙と類似した結果になる可能性も出てきた。

いずれにせよ、トランプとハリスの一方が圧倒的な得票数で勝利しない限り、大統領選挙後の混乱は避けられない状況になっている。

絶対に敗北を認めない民主党

このような状況なので、両陣営は接戦で負けた場合の対応策をいま考えている。

特に、ハリス陣営の危機感は大きい。長年保守派の共和党員であり、「ネオコン」の代表であるディック・チェイニー元副大統領が、カマラ・ハリスに投票すると発表したことは話題となったが、彼は次のように述べ、トランプの勝利は民主主義を破壊するとして警告した。

「わが国の248年の歴史において、ドナルド・トランプほど共和国にとって大きな脅威となる人物は存在しなかった。有権者から拒絶された後も、嘘と暴力を使って権力の座に居座ろうと、彼は前回の選挙を盗もうとした。彼に再び権力を委ねることは決してできない」

また、「ブルッキングス研究所」の上級研究員であり「ワシントン・ポスト紙」の編集委員でもある「ネオコン」のロバート・ケーガンは、トランプの勝利は大統領独裁制になるとして警告している。

「わずか数年の間に、私たちは民主主義国家として比較的安定していた状態から、独裁国家になる可能性が数歩、数ヶ月の距離まで迫っている。トランプ独裁は共産主義の専制政治ではなく、ほとんどの人が抑圧を感じ、その影響を受けて生活することになる。この専制政治がひとりの人間の気まぐれに完全に左右されるという事実は、アメリカ人の権利が保証されたものではなく、条件付きのものになることを意味する」

このように民主党のハリス陣営は、トランプの勝利は248年間続いたアメリカの民主主義は終焉し、大統領独裁制と呼べるべきものに道を拓くとして、大変な危機感を抱いている。そのため、どんな手を使ってでもトランプの大統領就任を阻止する構えだ。

このように聞くと驚くかもしれないが、実際にそのような準備が進められている兆しがある。ハリス陣営は、阻止するためのいくつかの計画を考えているようだ。

Next: ハリス陣営が仕掛ける3つの「阻止」策とは?全米が混乱の渦に…

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