しかし、長期的な視点で見ると、海外事業の成長が鍵となります。
現在の小型店舗中心の戦略が、将来的に収益の柱となるのか、注視が必要です。36期連続増収増益という過去の栄光に甘んじることなく、新たな成長戦略を推進していくことが求められます。
創業者の似鳥昭雄氏に次ぐリーダーシップを発揮し、グローバル企業へと成長できるかが、今後のニトリの評価を大きく左右するでしょう。
株価の水準はPER17.5倍と、特に割安感はありません。今後の成長戦略の実現度合いを見極めながら、投資判断を行う必要があるでしょう。
まとめ
ニトリは円高の恩恵を受ける可能性を秘めている一方で、長期的な成長のためには海外展開の成功が不可欠です。国内市場においては小型店舗の展開や新たな分野への挑戦を進めていますが、その成果を見極める必要があります。
財務状況や株主還元策も考慮しながら、慎重な投資判断が求められると言えるでしょう。
※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取り扱いには十分留意してください。
『 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2025年4月10日号)より※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。