パルグループHD<2726>
若い女性を対象としたファッションアパレルで急成長してきたが、既知の通り、近年は生活雑貨の『3コインズ』が大きく成長している。本日の株価は逆行高で、年初来高値を更新している。
25年2月期の連結決算は、純利益が前の期比8%減の118億円となったが、これは創業者の井上英隆相談役の取締役退任に伴って支払う特別功労金31億円を特別損失として計上したことが影響。売上高は8%増の2,078億円となり、4期連続で過去最高を更新した。主力とする「3コインズ」の店舗大型化や出店増などが収益に大きく寄与している。営業利益は27%増の236億円。雑貨事業での店舗人員シフトの効率化や「3コインズ・プラス」などの高価格帯商品の強化が奏功した。
26年2月期は、売上高が前期比11.2%増の2,310億円、営業利益は同11.6%増の264億円、純利益は同42.2%増の168.5億円と過去最高を更新する見通し。雑貨事業は客数が増え、客単価も上がると見込まれる。また、衣料事業も商品の付加価値を高め客単価は12%超伸びると予想している。

パルグループHD<2726> 週足(SBI証券提供)
いまだ実験的であるが、一部の店舗(イオンモール広島府中店)では、メンズ商品の取り扱いに注力。30~40代の女性客が多い3コインズにとって、客層の拡大は重要課題。男性客の平均客単価は女性客の3倍の約4,000円。メンズ商品売り場の隣には、若年層をターゲットに世界中から仕入れた古着を試験的に展開している。
トレジャー・ファクトリー<3093>
総合業態の「トレジャー・ファクトリー」を中心に服飾専門店、スポーツ・アウトドア専門店、大型品専門店と業態を多様化。M&Aにも積極的で傘下にブランド古着の「カインドオル」、ゴルフ用品の「ゴルフキッズ」などを持つ。株価は昨日(10日)、年初来高値を更新。
足元で、既存店はホビーが続伸している。また、電化製品などが順調に伸びていることに加えて、主力のアパレル、服飾雑貨で高単価品の拡充が奏功している。むろん、訪日客需要も続く。

トレジャー・ファクトリー<3093> 週足(SBI証券提供)
26年2月期は、売上高が前期比9.6%増の462.5億円、営業利益は同9.5%増の44.2億円、純利益は同11%増の30億円と過去最高を更新する見通し。アプリ会員の獲得などの継続的な取り組みによる買い取り・販売件数増加を見込む。5期連続で増収増益。 ※2025年4月中に初月無料の定期購読手続きを完了すると、以下の号がすぐに届きます。
※本記事は有料メルマガ『田嶋智太郎の先読み・深読み!株式マーケット』2025年4月11日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。 ※初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込1,100円)。
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田嶋智太郎の先読み・深読み!株式マーケット
田嶋智太郎の先読み・深読み!株式マーケット
』(2025年4月11日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による