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英国EU離脱ショックとリーマン・ショック、たった1つの大きな違い=久保田博幸

英国EU離脱が金融システムと世界経済に与える影響

今回の英国のEUからの離脱により、英国の金融機関にも何らかの影響は出たとしても、金融システムを揺るがすほどのものになるとは思えない。英国国民投票で予想外の結果が出たことで、米国の大統領選挙でも予想外というか、なってほしくない候補が大統領になってしまうかも…との懸念も出たようだが、これも選挙結果を見るまでは当然わからない。

英国のEU離脱により世界経済にも影響が出るのではとの懸念もある。伊勢志摩サミットの首脳宣言でも「成長に向けたさらなる深刻なリスク」と明記されていた。ところが肝心の英国の株式市場を見ると懸念などより、ポンド安による輸出企業への恩恵が意識されて、下げ幅を大きく縮小させていたのである。むしろ急激な円高も加わって日本経済への影響の方が大きいのではないかとも思われるぐらいである。

英国のEU離脱により、たとえば英国の信用が大きく低下し、英国債が売られるようなこともなく、むしろ英国債は買い進まれていた。このあたり2010年のギリシャ・ショックとも異なるところである。

金融システムへの直接的な打撃、もしくは国の信認の急低下といった事態は金融市場を直撃し、世界的な金融経済リスクを生じさせる。しかし、今回の英国のEU離脱については、その懸念が全くないわけではないものの、ショックの質が異なるように思われるのである。

【関連】イギリス国民を「EU離脱」に追い込んだ、欧州連合とECBの自業自得=矢口新

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牛さん熊さんの本日の債券』2016年6月27日号より
※記事タイトル・リード文・本文見出しはMONEY VOICE編集部による

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