■NY株式:NYダウは20ドル安、地政学的リスクや金利高を嫌気もAI期待が下支え
米国株式市場は小幅反落。ダウ平均は20.19ドル安の48710.97ドル、ナスダックは20.21ポイント安の23593.10で取引を終了した。
クリスマス祭日明けで材料乏しく、寄り付き後、まちまち。金利高や地政学的リスクの上昇を警戒し、ダウは続落した。ナスダックは半導体エヌビディア(NVDA)の上昇がけん引し、終日底堅く推移し相場を支援したが、プラス圏を維持できず。相場は下落で終了した。セクター別では半導体・同製造装置が上昇した一方、自動車・自動車部品が下落。
半導体のエヌビディア(MVDA)は人工知能(AI)チップの新興企業、グロックとライセンス契約を締結したとの報道が好感され、上昇。検索グーグルを運営するアルファベット(GOOG)は傘下の自動運転開発企業、ウェイモ(waymo)がサンフランシスコで洪水警報受け、自動運転タクシーサービスを一時停止したため、売られた。
ディスカウント衣料小売りのターゲット(TGT)は英フィナンシャルタイムズ紙が物言う株主、トムズキャピタル・インベストメントマネジメントが同社株を相当額購入したと報じ、事業変革期待に上昇。メディアのワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)は同業パラマウント・スカイダンス(PSKY)が全額現金による買収提案を撤回、入札プロセスの対応を巡り同社の取締役会を相手取った訴訟に踏み切る可能性をNYポストが報じ、警戒感に売られた。
金と銀、プラチナは地政学的緊張を材料に最高値を更新した。
HorikoCapitalManagementLLC
■NY為替:米長期金利下げ止まりでドルは底堅い動きを保つ
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は156円23銭へ下落後、156円73銭まで上昇し、156円55銭で引けた。米利下げ観測を受けた金利低下に連れドル売りが優勢となったのち、米長期金利が上昇に転じたためドル買いが強まった。
ユーロ・ドルは1.1797ドルまで上昇後、1.1762ドルまで反落し、1.1773ドルで引けた。ユーロ・円は184円41銭まで上昇後、184円18銭まで反落した。日本のインフレ鈍化を受けた日銀の追加利上げ観測後退に伴う円売りが続いた。ポンド・ドルは1.3527ドルまで上昇後、1.3482ドルまで反落。ドル・スイスは0.7879フランへ下落後、0.7903フランまで上昇した。
■NY原油:軟調推移、需要減少の思惑残る
26日のNY原油先物2月限は軟調推移。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比-1.61ドル(-2.76%)の56.74ドルで通常取引を終了した。
時間外取引を含めた取引レンジは56.65-58.88ドル。ロンドン市場で58.88ドルまで買われたが、米国市場の後半にかけて売りが強まり、56.65ドルまで下落。需要減少の思惑が浮上した。通常取引終了後の時間外取引では主に56ドル台後半で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 56.17ドル -0.08ドル(-0.14%)
モルガン・スタンレー(MS) 181.87ドル +0.22ドル(+0.12%)
ゴールドマン・サックス(GS)907.04ドル -3.74ドル(-0.41%)
インテル(INTC) 36.20ドル +0.04ドル(+0.11%)
アップル(AAPL) 273.40ドル -0.41ドル(-0.14%)
アルファベット(GOOG) 314.96ドル -0.71ドル(-0.22%)
メタ(META) 663.29ドル -4.26ドル(-0.63%)
キャタピラー(CAT) 583.00ドル -0.76ドル(-0.13%)
アルコア(AA) 54.25ドル +0.62ドル(+1.15%)
ウォルマート(WMT) 111.74ドル +0.13ドル(+0.11%)
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