日本国民とイギリス国民、本当に「愚か」なのはどっち?
ご存知の通り、イギリスはEUを離脱することが決定しました。連日、イギリスがEUを離脱するなんて愚の骨頂だと言わんばかりの報道がなされていますが、こうなった時は逆に気をつけた方がいいと思います。
確かに、イギリスがEUを離脱することは、デメリットも大きく、特に日本にとってはデメリットが大きいです。「何なんだよ、イギリス!」と言いたいのも分かりますが、まるで愚の骨頂であるかのような報道を続けるというのは、いかがなものかと思います。
安倍政権に対しては、どんなに愚の骨頂のような政治をしていても、だんまりを決め込むくせに、イギリスに対しては罵詈雑言の数々を投げかけるかのごとく、徹底的に糾弾しているようにすら見えてきます。
「日本のデメリットが大きいじゃないか!」と怒るだけなら、僕はまだ理解できるのです。だって、その通りですし、憤る気持ちは分かるから。しかし、「イギリスは間違えている!」という論調は、理解ができません。
それはイギリスの選択であって、彼らは正しいと思ってやっていて、どこにも答えのない問題だからです。だから気をつけるべきです。
少なくとも、イギリスがEUを離脱するまでには2~3年かかると言われていますが、しばらくはEU圏が不安定な状態になると思います。そうなれば円高が進み、円高になれば株安が進みます。
僕たちの年金を突っ込んで株を上げようと試み、結果としては、僕たちの年金を溶かしただけで終わったアベノミクス。年金をリスクの高い株で運用していくなんて、頭がイカれているのです。
日本だって愚の骨頂みたいな政治をしているくせに、まるでイギリスが愚かであるかのような報道を繰り返し、まるでEU離脱が不正解のように言っていますが、もしかして長期的に見れば、離脱は正解かもしれません。目先のものだけを見て批判していないでしょうか。
どうせ批判をするなら、しっかりと奥の方まで見て批判するべきで、世の中の論調に同調して批判しているようなことだと、大切なことを見失ってしまうように思うのです。僕は「選挙ウォッチ!(仮)」という本を執筆中ですが、イギリスの国民投票についても触れていこうと思っていますので、楽しみにしていてください。
※本記事は、『原発ニュース最新情報』2016年6月14,24日号の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。月初の購読は特にお得です!
『原発ニュース最新情報』(2016年6月14,24日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中
原発ニュース最新情報
[月額540円(税込) 毎週火・金曜日(祝祭日・年末年始を除く)今月2/9回(最終2016/07/05)]
福島第一原発事故、原発再稼働、放射線防護など、「真実は一体何か?」を追及し、「原子力」や「放射能」に関する最新ニュースを、大手マスメディアの情報のみならず、独自取材を加え、まとめていくメールマガジンです。