恩恵を受ける業界と避けるべき業界
過去の教訓と現代の構造を踏まえ、注目すべきセクターを整理します。
<恩恵を受けるセクター>
原油高の直接のメリットがある「商社」や「エネルギー関連」の企業には要注目です。
また、地政学リスクの高まりから「防衛関連」も注目されます。
長期的には、エネルギー供給の鍵を握る「原子力関連」や、省電力技術に強みを持つ「省電力半導体・材料メーカー」が非常に有望です。
<避けるべき・警戒すべきセクター>
燃料費が直撃する「航空」や、原材料費が上がる「化学(一部)」の分野には注意が必要です。
特に「EV(電気自動車)」に関しては、世界的な電力不足が深刻化する中で、貴重な電力を自動車に回す余裕がなくなり、ブームがさらにしぼむ可能性があります。
むしろ、車の中で自ら発電して走る「内燃機関(ガソリン車・ハイブリッド車)」の価値が再評価されるかもしれません。
また、インフレで売れないのに原価が上がる「小売・内需系」も、スタグフレーション下では厳しい戦いを強いられます。
長期投資家としての視点
私たちは今、歴史の転換点に立っています。
短期的に原油価格の上昇にベットするのも一つの手法ですが、私たち長期投資家が目を向けるべきは、このエネルギー危機を乗り越えるための「技術」を持つ企業です。
1970年代の日本がそうであったように、厳しい環境下でこそ、真に効率的で社会に必要な技術が花開きます。
株価が大きく下落する局面は、そうした「本物の企業」を安値で拾う絶好のチャンスでもあります。
株価が急激に上昇する「稲妻が輝く瞬間」は、往々にして市場が絶望に包まれている時に訪れます。
歴史から学び、冷静に準備を整えた投資家だけが、その恩恵を享受できるのです。
※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取り扱いには十分留意してください。
『 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2026年3月26日号)より※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。