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今週のドル円見通し~想定レンジは1ドル103.50~108.00円=ゆきママ

2.今週のドル円相場の展望(1ドル=103.50~108.00円)

先週はアベノミクスの大胆な政策期待から円売りが加速しましたが、これ以外にもポケモノミクスと呼ばれるほどの株高が続いており、少し出来過ぎ感のある1週間でした。

市場が冷静さを取り戻せば上昇も一服といった感があり、週末の値動きを考えれば市場参加者の多くもそう考えていることでしょう。

しかしながら、一方で流れに乗り遅れている参加者も多く、上方向への動きがあれば流れに乗っかりたい、反落しても拾おうという意欲は強めであることから、よほどのことがなければ底堅い動きは継続しそうです。

ちなみに、トルコのクーデターは気になる材料でしたが、失敗に終わったことで一旦はリスクオフの動きは収まるでしょう。具体的な影響は今後数か月以降に出てくることになります。

(ファンダメンタルズ)
今週はアメリカ発の決算は少なめで、19日の6月住宅着工件数・建設許可件数や21日の6月中古住宅販売件数といった住宅関連指標しか見るべき指標がない状況です。

ただし、今週から8月の第1週にかけて海外の決算発表は本格化します。先週は先週は任天堂株が2倍になるなどして日本が世界の株価を牽引してきた部分がありますが、今週はアメリカを中心に戻る可能性が高く、本質的な強さが問われる可能性がありますので、注意が必要でしょう。

また、21日にはECB理事会が予定されています。イギリスのEU離脱に伴って新たな緩和策が期待されています。流石に今回の理事会で追加緩和が決定されることはなさそうですが、次回9月にはといった向きがありますので、全く示唆がなければ株式市場を中心にネガティブな反応も予想されます。

(テクニカル)
テクニカル的には、今年に入っての急速な下落に対する調整的な動きに過ぎないため、これをもって反転とするのは難しいでしょう。何より、思惑的な動きが強すぎますからね。

107.89円(ボリンジャーバンド3σ上限)
106.77円(6月24日高値)
106.34円(ボリンジャーバンド2σ上限)
104.00円(1時間足のサポートかつ節目)
103.23円(21日移動平均線)
103.14円(日足の一目均衡表・転換線)
103.02円(日足の一目均衡表・基準線)
100.13円(ボリンジャーバンド2σ下限)
100.00円(心理的節目)

102円を中心としたボックス圏(100~104円)をあっさり抜け出しており、今後は強力な引力に影響されることなく、この大気圏外で落ち着き続けることができるかどうかが1つの焦点となるでしょう。

そして、104.00円ちょうどのラインに1時間足のサポートが存在していますから、下値の最初の攻防はここになりそうです。先週は104円台での値固めをしていたこともあり、ここをあっさり割り込むようだと黄色信号でしょう。

この下には103円台前半に21日移動平均線なども控えていますから、これらを下回ってしまうとかなり厳しい展開が予想されますので要警戒です。

上値に関しては、イギリスのEU離脱時につけた106円後半が目先のターゲットとなりそうです。その上にはボリンジャーバンド3σの上限が控えていますが、ここまでくれば達成感もありそうで、レンジ予想としてここが上限と見ています。

Next: 3.今週のホットイベント解説(欧州中央銀行・定例理事会)

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