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中国に“離婚”迫られた韓国、カネで買ったAIIBポストを失い茫然自失=黄文雄

台湾は中国に接近してどんな目にあったのか

馬英九時代の台湾も中国と接近したことで、国内産業の空洞化と経済の疲弊を招いてしまいました。その結果、ひまわり学生運動が起こり、民進党への政権交代が起こりました。蔡英文政権において、中国との関係を見直していくことになるでしょう。

一方で、日本としてもこれを他山の石としなくてはなりません。つい最近まで日本のメディアや企業も「AIIB参加に乗り遅れるな」と主張していたことは記憶に新しいところです。しかし日本は過去にも尖閣問題からレアアースを止められたり、中国に駐在する日本企業の社員が逮捕されるといった経験があり、チャイナリスクはよくわかっているはずです。

先日の参議院選挙では、改憲勢力が3分の2以上の議席を獲得しました。少し前には考えられなかったことですが、中国の軍事的脅威を認識する日本人が増えてきたことの現れでしょう。

日本の左翼勢力がいくら頑張っても、世界の大勢を読めなかったために、若者のネット世代の支持が得られなかったのも大きかったと思います。若い世代ほど自公政権に投票していたことが明らかになっています。こうなると、いずれテレビも新聞も没落せざるを得ないでしょう。

それはともかく、今回の参院選は中国でも高い関心を示しており、中国メディアも「安倍(晋三首相)をはじめとする日本の右翼勢力は『平和憲法』の9条改正を画策し、日本の軍事化を進めようとしてきた」と警戒感を露わにしていました。中国は南シナ海での日米共同軍事行動を恐れているともされています。そして参院選は中国が恐れていた通りの結果となったわけです。
参院選 「右翼勢力が改憲と軍事化画策」警戒強める中国メディア…背景に南シナ海で米との軍事行動恐れる?

中国の脅威がアジアで増大していくなかで、韓国ははたして対中包囲網に加わることができるのか、それとも中国と一緒に沈んでいくのか。コウモリ外交を重ねてきた朴槿恵政権ですが、そのツケとして、進んでも退いても地獄という状況が今後も続いていくことになりそうです。

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黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』(2016年7月12日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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