スウェーデンは、2020年に紙幣を消滅させようとしている
キャッシュレス先進国のスウェーデンは、2020年までに完全に紙幣を廃止して、すべての決済だけでなく、納税までをも仮想通貨によって完結できる社会を目指しています。
スウェーデンの中央銀行は、早ければ2年以内に、現行の法定通貨クローナに代わる「e-krona」を発行する計画を具体化しそうです。
とはいえ、社会的弱者に配慮して、e-krona以外は法定通貨として使用できない、というわけではなく、紙幣のクローナも共存させる予定です。
スウェーデンが法定通貨としての仮想通貨を発行すれば、デンマークもこれに追随し、その他のヨーロッパ諸国も後追いするでしょう。
中銀発の仮想通貨=ビッグブラザーのお出ましだ
しかし、三菱東京UFJ銀行のような民間銀行が発行する仮想通貨と、スウェーデンのように中央銀行が発行する仮想通貨とは、本質的にまったく別物です。
中央銀行が仮想通貨を発行すれば、人々は、やはり国を信用して中央銀行に仮想通貨の口座を作るようになるでしょう。
その代わり、中央銀行に法定通貨としての仮想通貨の口座を開設することは、すべての人間の消費行動が、国家に逐一把握されることを意味します。
それでも、個人事業主にとって頭の痛い消費税や所得税・市民税の申告も自動化されるので、国民は生産性を上げることだけに集中するができます。それを歓迎するかどうかは、国民の人間としての尊厳と自主独立の意識にかかっていると言えるでしょう。
なぜなら、スウェーデンの近未来こそは、来るビッグブラザーの監視社会そのものだからです。
すでにヨーロッパでは、従業員の給料を仮想通貨で支払うサービスを代行する会社が立ち上がっています――
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日本も米国もEUも金融危機は不可避
ビットコインの発行量は、全地球の金(ゴールド)の埋蔵量とリンクしている?
中央銀行が法貨としての仮想通貨を発行すると、それは「ビッグブラザー」につながる
必要な「純金積立」の見直しと現物への切り替え
※本記事は、『カレイドスコープのメルマガ』 2017年4月11日第202号パート2の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。本記事で割愛した項目(「必要な「純金積立」の見直しと現物への切り替え」etc.)のほか、配信済みメルマガのパート1、パート3全文もすぐ読めます。
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第202号パート1 預金封鎖時代の「金(ゴールド)」に裏付けられた仮想通貨(その1)
・日銀の「異次元の量的金融緩和」ではマネーストックは増えない
・異次元の量的緩和とは、国民の資産を債権に変える「等価交換」のこと
・やがてやってくるインフレ大増税
・民進党が政権を取ろうとしない理由
・トランプ政権のシリアへのミサイル攻撃は「黙示録的」
・証明された一朝有事のときの金(ゴールド)
第202号パート3 預金封鎖時代の「金(ゴールド)」に裏付けられた仮想通貨(その3)
・COMEX保有の250倍以上ものペーパーゴールドが取引されている
・「DGX」の登場によって、金(ゴールド)のトレードが可能になり、流動性が高まる
・ようこそ!ブロックチェーンの世界へ
・デジタル・ゴールド・トークンの世界的普及は、実質的に「金本位制への回帰」を示す
・金融崩壊後の新しい西部開拓時代の金本位制デジタル通貨
『「カレイドスコープ」のメルマガ』(2017年4月11日第202号パート2より一部抜粋、再構成
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