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日本のメディアが伝えない「北朝鮮リスク」この材料はまだ終わらない=児島康孝

様々な報道が乱れ飛ぶが…

最近の日本メディアを含めた報道を見ると、北朝鮮が核実験場近くでバレーボール大会をしていたというものや、原子力空母カール・ビンソンが4月15日にインドネシア付近を航行していたという記事も乱れ飛び、まさに米・朝の神経戦を反映している。

また、軍事的な緊張が高まっている中、金正恩委員長が軍事パレードに登場したかと思えば、ペンス副大統領は軍事境界線の板門店を訪問するなど、双方の行動はエスカレートしている。

これはまさに、互いの戦闘機が数十メートルまで近づいたりする示威行為と似たような感覚のアクションで、度胸試しのようになっている。

ちなみに、カール・ビンソンの位置がどこかについてアメリカが言う義務はないし、シンガポールから朝鮮半島や日本近海へは意外と早く着く。私は以前、シンガポールやオーストラリアへ船で行ったことがあるが、艦船は24時間進むので意外と早いのだ。時速50kmでも、24時間で1200km進むという計算になる。

巡航ミサイルが攻撃の主力になる場合、潜水艦から発射するSLBMもあるし、カール・ビンソンが朝鮮半島のすぐ近くにいてもいなくても、射程距離が長いため、攻撃力の面ではあまりは問題ないわけだ。

アメリカの軍事力はやはり世界一。ある基地で日本の航空自衛隊員と雑談したことがあるが、例えば、日本と同じ種類の戦闘機であっても、アメリカは装備が実戦向きで充実しているというのだ。今回のカール・ビンソンだけでも、搭載している戦闘機や巡航ミサイルなどは、普通の国の空母の戦力を上回っている。

話は元に戻るが、軍事的なニュースの場合、情報源はアメリカということになるので、北朝鮮情勢をめぐっては、NBCなど米国メディアの情報が今後も重要となってくるであろう。

Next: 意味のない議論を放送する日本メディア。投資家は「半身」の姿勢で

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