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「何を買っても儲かる相場」が終わったあとに生き残る投資家の条件=栫井駿介

虎視眈々とチャンスを伺う

そこで、つばめ投資顧問では、ある程度割安で優良と見られる株に目をつけておき、時間をかけて分析します。最終的にいい株だと判断できれば、適正株価を見積もり、価格が下がるタイミングを待ちます。ただし、現時点で適正価格を大きく上回る銘柄にチャンスが回ってくることは稀なので、そのような銘柄は注目対象から一旦外します。

株価が下がる要因は、事前に予測できません。その銘柄個別事情で下がることもあるでしょうし、市場全体が下げて適正価格を下回ることもあるでしょう。その時に、下がった要因を分析し、企業の本質的な価値に大きな影響を与えないのであれば、その時が絶好の買い時です。

この方法で私が見ていたのが三菱UFJ<8306>ソフトバンク<9984>です。

三菱UFJ<8306> 日足(SBI証券提供)

三菱UFJ<8306> 日足(SBI証券提供)

ソフトバンク<9984> 日足(SBI証券提供)

ソフトバンク<9984> 日足(SBI証券提供)

三菱UFJは、もともとマイナス金利の影響で割安な水準になっていましたが、ブレグジットの混乱によりさらに値を下げました。ブレグジット直後の株価が470円で、現在は575.5円です(+22.4%)。また、ソフトバンクはARMの買収が懸念され、直後に一時5,387円まで株価を下げましたが、現在は6,869円で推移しています(+27.5%)。※株価は2016年9月2日時点

つばめ投資顧問は相場変動に左右されない「バリュー株投資」を提唱しています。バリュー株投資についてはこちらのページをご覧ください。記事に関する質問も受け付けています。

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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2016年9月7日号)より
※太字はMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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