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「強いアップル株」復活に向け、絶対に負けられない日本市場での戦い=徳田陽太

FeliCa導入で注目される日本でのiPhone7の売れ行き

米国内外問わずiPhone7の売れ行きは絶好調。15日時点でiPhone7 Plusの初回出荷分が完売。iPhone7に関しても、新色のジェットブラックが完売しました。

個人的には、iPhone7は日本での売れ行きをかなり意識して作られた製品だと感じます。FeliCaは国内で最も普及している非接触型ICカード技術だからです。EdyやSuicaなどは代表例ですね。だとすれば、FeliCaの搭載がiPhone7購入の動機付けとなる。そのことを睨んで開発されたと想定されます。

iOSの普及率が各国に比べ断トツの日本

ここ最近のアップル社の動向を語る際に、必ず注目されることが新興国での同社製品の売れ行きです。もちろん、今後更なるiOSの普及を推進する上で、新興国市場は欠かせません。しかし、それ以上に戦略的に重要な国があります。それが日本なのです。アップルにとって、日本市場で“負ける”ことは絶対にあってはならない。なぜなら、日本におけるiOSの普及率は世界的に見ても断トツだからです。

世界的にはAndroidのシェアが約80%を占めます。それに対し、iOSのシェアは20%弱。しかし、日本単一で見ると、AndroidとiOSのシェアはほぼ互角。まずは、日本国内でのiPhone6sにおける負け分を取り返しに行かなければならない。アップル株の復活において、日本は戦略的に絶対に負けられない地域なのです。

バフェット氏率いるバークシャーによる同社株の大量購入、好調なiPhone7の売れ行き。日本市場でも巻き返しが図られれば、株式分割前のような“強いアップル株”の復活もありえるかもしれませんね。


※本記事は、『札幌で働く元証券マンフリーランサーのメルマガ』2016年9月19日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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札幌で働く元証券マンフリーランサーのメルマガ』(2016年9月19日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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