fbpx

2017年後半、真のリスクは「トランプ弾劾」ではなく「中国」にあり=栫井駿介

裏にはいつも中国あり

以前、以下の記事を公開しました。

【関連】3ヶ月で約3割の急上昇、東京エレクトロンの株価に死角はあるか?=栫井駿介

半導体製造装置の東京エレクトロンの業績が好調ですが、その実態を調べるほど、裏では中国の存在が際立ちます

「半導体製造装置」の受注が好調ということは、もちろん「半導体」の生産が好調なことを意味しています。そして、半導体の販売先を調べると、世界販売の3分の1から半分は中国だということがわかります。

半導体の最終的な利用先はスマートフォンが中心だと考えられますが、世界的にはその需要も頭打ちが懸念されています。特に、先進国での普及率は高く、これから急速に伸びるわけではなさそうです。伸びるとしたら新興国です。

いま伸びているのは中国国内の需要が中心です。スマートフォンの出荷台数でも、すでに世界の3分の1は中国です。中国の消費は世界のトレンドからはやや遅れながらも、圧倒的な人口規模によりこの波を作り上げているのでしょう。

しかし、いくら人口が多いとは言え、需要はどこかで必ず頭打ちとなります。その要因は製品が消費者に行き渡るか、景気が悪化し生産が鈍った場合です。

中国経済は2015年に一度落ち込みかけましたが、政府のてこ入れにより盛り返しています。しかし、それはインフラや不動産投資によるもので、いつまでも続くものではありません。無理をしている部分も少なからずあるでしょう。

今年の秋には5年に一度の中国共産党大会が開催されます。政府によるてこ入れが積極的に行われるのはそれまでという観測もあり、その後の中国経済には特に注意を払う必要があります。

中国はすでに世界第2位の経済大国であり、その動きはスマートフォン・半導体だけではなくあらゆる経済事象に影響を与えます。それを恐れるのではなく、よく知っておくことで不測の事態が起きても冷静に対処できるでしょう。

つばめ投資顧問は相場変動に左右されない「バリュー株投資」を提唱しています。バリュー株投資についてはこちらのページをご覧ください。記事に関する質問も受け付けています。

※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取扱いには十分留意してください。

【関連】現実味帯びる「トランプ辞任ショック」市場が怯える2つのリスクとは=斎藤満

【関連】加熱式たばこブームに湧くJTに世界中の投資家が注目する理由=栫井駿介

【関連】日本人の大半が選ぶ「株式を保有しない人生」は糞ハードモードだ=鈴木傾城

1 2

バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2017年5月19日号)より
※太字はMONEY VOICE編集部による

無料メルマガ好評配信中

バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問

[無料 ほぼ 平日刊]
【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらTwitterでMONEY VOICEをフォロー