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「10月暴落説」私はこう見る~相場歴55年の観点から思うこと=山崎和邦

野村證券の米国株高予想をどう見るか?

色々な人が様々言う中で、野村證券は「次回利上げは本年12月で、来年については6月に1回だけ」と予想している。

もともと今年9月の利上げの可能性は低かった。 NY株価よりも米国株式全体を表すS&P500指数は7月から8月にかけて史上最高値で推移していた。NYダウも市場最高値近辺で持ち合ってきた。しかし最近では、金融政策の動向に対して神経質な展開になっている。

“万年強気の野村證券”では、米国株は来年以降は業績拡大を支えにして上昇すると述べている。本稿で何度も言う通り、大手証券は社員が投資信託を売って歩く。そのために、常に見通しは明るくなければならない。と言っても、まんざらデタラメを言っているわけはなく、それは、それなりの根拠を探してきて述べているのは事実である。

そこで、その根拠となる数字については100%信用してよいであろうが、これを組み立ててつくる相場観については必ずしも信用しない、というのが筆者の昔からのスタンスである。

誰が何を述べようとも自由であり、信じようと信じまいと自由である。ここが市場の面白いところでもあり、難しいところでもあると言えよう。

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※本記事は、有料メルマガ『山崎和邦 週報『投機の流儀』(罫線・資料付)*相場を読み解く【号外・山崎動画】も配信』2016年9月25日号の一部抜粋です。バックナンバー含め今月分すべて無料の定期購読はこちらからどうぞ。割愛した以下の本文、チャートもすぐにご覧いただけます。

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山崎和邦(やまざきかずくに)

山崎和邦

1937年シンガポール生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村證券入社後、1974年に同社支店長。退社後、三井ホーム九州支店長に、1990年、常務取締役・兼・三井ホームエンジニアリング社長。2001年同社を退社し、産業能率大学講師、2004年武蔵野学院大学教授。現在同大学大学院特任教授、同大学名誉教授。

大学院教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は現職の投資家。投資歴54年、前半は野村證券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築、晩年は現役投資家で且つ「研究者」として大学院で実用経済学を講義。

趣味は狩猟(長野県下伊那郡で1シーズンに鹿、猪を3~5頭)、ゴルフ(オフィシャルHDCP12を30年堅持したが今は18)、居合(古流4段、全日本剣道連盟3段)。一番の趣味は何と言っても金融市場で金融資産を増やすこと。

著書に「投機学入門ー不滅の相場常勝哲学」(講談社文庫)、「投資詐欺」(同)、「株で4倍儲ける本」(中経出版)、「常識力で勝つ 超正統派株式投資法」(角川学芸出版)、近著3刷重版「賢者の投資、愚者の投資」(日本実業出版)等。

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