最近、悪材料による急落銘柄のリバウンド狙いのパフォーマンスが著しく悪くなっている。悪材料の内容は、業績やレポート、インターネットによる風評被害など様々だが、サイバーダイン、クックパッド、中村超硬、PCDEPOTなどリバウンドの買いは返り討ちにあっている。(『億の近道』Bコミ)
プロフィール: Bコミ(ブッコミ)
個人投資家。証券会社で株のディーラーを6年、機関投資家で株と債券のファンドマネージャーを7年それぞれ経験し、短期売買から長期運用まで幅広いスパンの運用を身に付けた。人形町にて、リアルタイムで株式を中心としたトレードを指導するスクールを運営。
意外感がある最近の値動き、背景には短気な個人投資家の影響も?
通用しなくなってきた「悪材料のリバウンド狙い」
今週の日経平均株価は前週末比で約1.2%の下落。ドル円は100円を挟む動きで日経平均も小動き。米国市場もボラティリティが低下が顕著で、日本株は日銀のETFの買い入れに一喜一憂する相場が続いた。
悪材料には、事件や事故など色々な理由が存在する。悪材料を受けて株価は売り込まれることが多いが、その際、フェアバリューを無視して割安なところまで売り込まれることがあるため、古くから相場の歪みに着目した手法として一定の人気がある。悪材料の影響や財務を分析、需給と地合いを判断してリバウンドを狙う。
しかし、最近、悪材料による急落銘柄のリバウンド狙いのパフォーマンスが著しく悪くなっている。悪材料の内容は、業績やレポート、インターネットによる風評被害など様々だが、サイバーダイン、クックパッド、中村超硬、PCDEPOTなどリバウンドの買いは返り討ちにあっている。
私は長い間、悪材料のリバウンド取りを行ってきて、経験も積み合っているつもりだが、最近のパターンは意外感がある。地合いが安定しているので落ち着くパターンだと思っていたが、戻らない。これは前週の個人投資家のポジションの保有時間が短いことも関係しているかもしれない。個別分析も含めてもう少し検証を続けてみたい。
『億の近道』(2016年8月26日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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