一方の日本株底入れ説をどう見るか?「19,000円まで上昇」強気論も
SMBC日興証券株式会社 株式調査部 チーフテクニカル・アナリストの吉野豊氏は、専らチャート面からこう言う。
4月の高値17,572円を抜くと新たな上昇波動入りが確認され、年末までに19,000円あたりまで上昇する可能性がある、とする。
この言い方は、本稿が言うところの「昨年6月が大天井だった」ということを認めていることになる。中間反騰だとは言っていないが、中間反騰だということを是認した上での言い分である。テクニカル上はそうなると言う。果たしてそうだろうか。
本稿では既述したとおり、テクニカル上は、ブレグジット前の値に対してその後の下げ幅を足した17,700円前後に注目している。所謂「中抜きの倍返し」がせいぜいであり、これが4月高値とのダブルトップを形成するという見方である。
米国株はどうなるか?
昨年12月に続く2回目の米利上げの時期について、見方が錯綜している。
NYダウは7月20日の18622ドル、8月15日の18668ドル、これを以てWトップ形成の可能性もある。
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