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米大統領選挙「後」を見据えて~7つのシナリオで市場の反応を予測する=藤井まり子

サブシナリオ:その3(そうは起きない)

「ヒラリー大統領:上院民主党:下院民主党」

ヒラリーの提唱する「増税と規制強化」が本当に実行されてしまうので、マーケットは5~10%くらい大幅下落する。

サブシナリオ:その4(確率20%くらい?)

「トランプ大統領:上院民主党:下院共和党」

保護主義・報復関税・アンチ移民政策を掲げる新大統領が誕生。「トランプ・ショック」によるトリプル安(株安・債券安・ドル安)が起きる。アメリカ株式市場も5%~10%は暴落。アメリカよりもアジアやメキシコをはじめとする中南米の株価や通貨が売られる。日経平均も軽く10%は下落

ただし、上院の民主党がなんとか防波堤になって、トランプ新大統領の側近たちは温和で有能な現実主義者で固められる可能性もある。

サブシナリオ:その5(確率5%くらいか?)

「トランプ大統領:上院共和党:下院共和党」

アメリカにとっても、世界にとっても「最悪のシナリオ」。アメリカ経済は確実にリセッション入り。先進国株式ブームは終焉へ(?)日本株式市場も、日経平均は2月・6月の安値圏へ

サブシナリオ:その6(まず起こりそうもない)

「トランプ大統領:上院民主党・下院民主党」

トランプ大統領が議会の圧力で「改革者」に変身。優秀な側近が「改革者・トランプ」を支える。所得税・法人税では「減税」が行われて、大規模なインフラ投資も断行。このケースではBrexit時のような「ジェットコースター相場」へ。

番外編(結構な確率で起こり得る、侮れないシナリオ)

「番外編」として、トランプ候補はクリントンに負けても「敗北」を認めず、選挙後に様々な州で「選挙で不正が行われた!」と、選挙の無効とやり直しを求めて数々の訴訟を起こすケースも考えられる。こうなると株式市場は大幅下落してしまうかもしれない。

Next: メインシナリオに対し、日本株式市場はどう反応するか?

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