【石油】買いトレンドに復帰
ドル指数は11月7日から大統領選を挟んで日足で10営業日連続陽線を記録。ようやく週明け21日に陰線で引けた。
ドル上昇に一服感が出たこと、11月30日に開かれるOPEC総会でイランとイラクが合意に向けて前向きな発言をしたことなどを受け、21日のNY原油は47.80ドルまで上昇。月初来高値を更新した。
この日の引け値は47.49ドルで45日移動平均価格(47.54ドル)とほぼ同水準。これを引け値で超えると基調は強気に戻ろう。
週足サイクルではどうか。現行相場は8月3日の安値39.19ドルから起算したPC(通常15~23週)の16週目。サブサイクルは8月安値から9月20日の42.55ドルまで第1MC(通常5~8週)、ここから11月14日の42.20ドルまで第2MCとそれぞれ7週、8週でボトムをつけて、今週は第3MCの1週目に入っている。現行PCが強気なら、ここから相場は10月19日の第2MCの天井51.93ドルを試しにかかるだろう。
チャートパターンに関しては、先週にこう述べた。
「6月9日の高値(51.67ドル)と8月19日の高値(48.75ドル)に起因する下降トレンドラインと、現行PCの起点と第1MCボトムを結んだ上昇トレンドラインが上値を阻んでいる。修正場面が終了したと判断されるには、少なくとも2営業日以上、引け値ベースで上昇トレンドラインを上回る必要がある。…この抵抗を相場が突破すると、基調は強気回帰。少なくとも45日移動平均まで戻る。これは直近の下げ幅の半値戻り水準(47.06±0.57ドル)に相当。仮に14日安値がMCボトムであれば少なくとも1~2週は高い。よって今週は14日安値以下の引け値にストップロスを入れて買い方針を推奨したい」
今週もこの方針に変わりはない。
目先、相場が2つの上値抵抗線と45日移動平均を上回っている限り強気とみる。上記の上昇トレンドラインはチャネルラインの下限と見ることが出来、最大で54ドル付近にあるライン上限を目指すのではないか。
ジオコスミック面では24~25日に木星関連の天体位相が発生。木星は原油と関連性があるので、ここまで相場が高いようなら、買い玉は幾ばくか利食いするのが望ましい。
【初出:商品版投資日報 11月24日号】
『投資日報デイリーリポート』(2016年11月28日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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