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天性の商才などいらない!サラリーマンが会社ブランドなしで稼ぐ技術=俣野成敏

世間の流行に敏感になるには

当然ですが、人は普段、自分の判断のもとに行動しています。ですから「他人が何を好むか?」ということも自分を基準に考えがちです。けれど自分が興味を持てることといったら、実際は世の中の1%にもなりません。しかも未来のニーズのほとんどは、自分が興味を向けない99%の中にある、と判断して間違いないでしょう。

私が行っている訓練の一端を披露しますと、まず自分の好き嫌いは抜きにして、流行り物には必ず乗るようにしています。たとえば、街を歩いていて行列があった場合、「なぜ人々はこの行列に並んでいるのか?」と必ず興味を向けます。時間が許せば実際にその行列に並んでみたり、並んでいる人に話を聞いたり、ネットで検索したりします。すると、何となく「こういうワケで人々が引きつけられているのか」ということがわかってきます。

ある時、某オンラインメディアから、高視聴率ドラマの解説記事の執筆依頼を受けました。すでに中盤まで放送されていた段階で、そのドラマを観ていなかった私は、記事の依頼を受けてから前半のまとめ動画だけを観て、セリフのまとめ記事をピックアップして自分の得意領域からドラマの見所を解説しました。ドラマを1話から観なくても、「それを支持している人たちの気持ちを理解しようとする」ことでマーケットが見えてきます

ちなみに、ある映画評論家は、評論する映画は3本同時に観るそうです。しかも、倍速で。コツは、異なる分野の映画を並べて観ることにあるそうです。なぜなら、山場が重ならないからだとか。もちろんこれらの例は、観ることが目的ではないから成せる技ですが、何を目的にするのかにより、行動は変わるのです。

流行っているものには、必ず理由がある

流行っているものには、必ず理由があります。意味もなく人々が群がることなどありません。今はモノも情報も氾濫し、何でもある世の中です。忙しい人々が足を止め、行列にわざわざ並ぶということ自体が稀なできごとです。確かに、中には仕掛け人の意図を超え、予想外に大ヒットすることもあるでしょう。しかし、そこには間違いなく人々を引き寄せる原因があるものです。

結局のところ、マスコミの流す情報の多くは二次情報に過ぎません。つまりそこには、必ずその情報を流す者の意図が含まれています。しかしその情報をもとに、自ら動いて得たものは、「自分だけの生情報」へと変わります。他人の情報をそのまま信じるのではなく、「本当のところはどうなのか?」と疑問を持つクセをつけるように意識してください。

私も以前はどちらかというと「行列は面倒くさいから、避けて他のところへ行っていた」くちです。それが今では「世の中で流行っているものはすべて自分で説明できるようになりたい」と考えるようになっています。こうした心境の変化が、ビジネスの成果にも如実に表れているのではないかと思います。

よろしければ、ビジネスセンスを磨く方法の数々につきましては、拙著『一流の人は上手にパクる~仕事のアイデアがわいてくる大人のカンニング』に詳しく記載してありますので、ぜひ参考にしてみてください。

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