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今は生活必需品の「クルマ」を捨ててこそ地方が蘇るワケ=内閣官房参与 藤井聡

地方創生には「クルマ依存からの脱却」しか道はない

だから、地方を豊かにしたい、地方を創生したいと考えるなら、クルマに頼り切る態度からは脱却する他ないのです。

すなわち、クルマを捨ててこそ、地方は甦る、のです。

この本では、一面において「地方の暮らしには不可欠」でもあるクルマが如何に地方を「疲弊」させているのか、というメカニズムを、豊富なデータに基づいて一つ一つ明らかにしていきます。

それと同時に、どっぷりとクルマに使った地方において、少なくとも「部分的」にでも「脱クルマ」の要素を導入し、これを通して地方を活性化し、創成していく道を明らかにしようとするものです。

例えば、富山はLRTという新しい公共交通を導入し、地域の活力を取り戻しています。京都は、人気ラジオ番組の一コーナーをつかって「脱クルマ」を何年間も呼びかけ続け、その帰結として、何万人、何十万人という人々のライフスタイルを変え、クルマの利用を減らし、公共交通利用や歩くことを促進させることに成功しています。

ご自身の街の活性化、あるいは、今与党が勧めようとしている「地方創生」なるものを本気で、具体的に進めたいとお考えの方は、是非、この本を手にとってもらいたいと思います。

そしてこの機会を通して、クルマを毎日使っている人もそうでない人も、都市部の人も地方の人も、郊外の人も都心の人も、便利極まりない一方でやっかいな問題をいろいろと巻き起こす「クルマ」という存在と、どうやれば「かしこく」付き合っていけるのかを、一度じっくりと考えていただきたいと思います。

(そしてこれこそが、しばしば保守論壇で大上段に論じられてきた「近代の超克」なる高尚な取り組みの、具体的な活動の1つのかたちなのです)

追伸:この本は、伝統的な「まちづくり」の取り組みの書であると同時に、「マクロな経済対策」の対局にある「ローカルな経済対策」の具体的一例の書でもあります。是非是非、どなた様もご一読いただきたいと思います。
https://www.amazon.co.jp/dp/456983695X/

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三橋貴明の「新」経世済民新聞』2017年10月17日号より

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