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ビットコイン版「バブルの物語」いつか死ぬまで踊り続ける覚悟はあるか?=鈴木傾城

将来性と相場の過熱は「別の話」

インターネット・バブルはアメリカの相場に大きな傷痕を残した凄まじい現象だった。

ところで、この当時に言われていた「インターネットが時代を変える」という話は嘘八百だったのか。いや、そうではない。それは正しかった

私たちは、もうインターネットがないと生きていけない。生活もビジネスも娯楽も人間関係も、今やインターネット中心に回っている。

「インターネットが時代を変える」は正しかったのだ。

しかしだからと言って、株価評価を無視した状態でインターネット企業をひたすら買い上げてバブルに踊ることまで正しいわけではなかった

インターネットが時代を変えるとしても、バブルと化した市場で踊っていれば、それが弾け飛んだ時は相場と共に真っ逆さまに落ちていく。

将来を評価するのは別に間違っていないが、途方もない高評価に乗るのはいつでも危険極まりない行為なのだ。

では暗号通貨はどうなのか?

1998年から2000年までの凄まじいインターネット・バブルを見ると、現在の暗号通貨の評価やそれを巡る相場の過熱と非常によく似通っていることに気付く。

かつて「インターネットが時代を変える」と言われていたのと同様に、暗号通貨もまた「時代を変える」と言われている。実は、この部分を否定する人はほとんどいない

通貨がインターネットに取り込まれていく中で、暗号通貨の果たす役割は非常に大きい。

しかし、だからと言って暗号通貨を巡って起きているバブルが正当化できるのだろうか。将来性と相場の過熱は、まったく別の話なのである。

そもそも、ビットコインのような暗号通貨は、どのように評価すればいいのか?

Next: 投機家は死に絶え、仮想通貨は生き残る

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