今、世界のいたるところで「リストラされた側」の反撃が始まっています。トランプ大統領の誕生は言うまでもなく、この流れは日本でも止まりそうにありません。(『ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!』児島康孝)
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トランプ大統領の誕生が意味するもの
トランプ大統領は「不動産王」「大富豪」というイメージが強いですが、従来のアメリカの支配層から見ると傍流です。このため、大統領選挙のときも、就任後も、様々なバッシングが行われています。
オバマ政権では、マイノリティの保護や人権が表面的にはクローズアップされていました。しかし実際には、一部への富の集中とセットで貧困化が進むというグローバル化政策が行われていました。
ですから、従来のアメリカ支配層からすると、表向きは人権を重視することを言って、実際には国民からカネを搾り取るという政策をしてくれる、そういう「大統領」が好都合ということです。
トランプ大統領の政策は「中間層を復活させる」ものであり、従来のアメリカ支配層から見ると、富の一極集中=格差拡大政策の妨げとなります。そのため、従来の支配層からは嫌われているわけです。
こういう観点から見ますと、なぜトランプ大統領へのネガティブ・キャンペーンが大々的に行われて、逆に結果ではトランプ大統領が当選したのかがよくわかります。
つまり、リストラされてきた側がその仕組みに気が付き、反撃している。これがトランプ大統領が登場した理由なのです。
こうした視点から見ますと、共和党内でも反トランプの動きがあったりといった複雑な動きも、わかりやすいでしょう。
また、中東では、ケタ違いに大きな人権侵害をしてきたIS(イスラム国)が、トランプ政権への交代後に壊滅状態になりました。オバマ政権を支持する人権派は、なぜか、IS(イスラム国)の行為についてはほとんど何も言いません。
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