なぜ今こそ「貯金」に励むべきなのか?
「物価が低く、給料が高い水準にある」について、もう少し詳しく説明します。
これは日本だけではなく、アメリカやイギリスなどの先進国で起こっている現象なのですが、失業率が低下していて株価が上がっている、つまり「景気が回復」している状態なのに、賃金の伸びは緩やかでインフレ率も高まっていません。
通常、失業率と賃金やインフレには、強い関係があります。経済の教科書に書かれていることは、次のような感じです。
- 失業率が低下すると賃金の高い会社に人が集まるので、全体的に賃金が伸びる
- 賃金が高いということは、そこで生産されるモノやサービスの値段も上がるので、インフレ率が高くなる
ところが、失業率が低いのに、賃金もインフレも緩やかな状態が世界的に続いています。
この「夢のような状態」はいつまでも続かない
つまり、働く意思があれば職に就くのは可能で、モノやサービスの価格は依然として低いままという、夢のような状態が続いています。
バブル経済のときは、モノやサービスの価格が高くて本当に大変でした。私の学生時代はユニクロなどありませんから、安い服は質が悪かったりしたものです。ある程度の質を求めるとデパートで購入しなければならず、ビジネス用のコートなどは安いもので10万円はしていました。
つまり、お金を貯めるなら「今でしょ!」なんです。誰でも収入を得るチャンスがあって、モノやサービスが安いままなんですから。
もちろん、投資するにもチャンスです。確かに株は高い水準ですが、10~20年先を見据えるのでしたら、やらない理由もないのです。株式投資もはじめないと、いつまで経っても上手にお金を増やすことができませんよ。
『教育貧困にならないために』(2017年11月11日,12日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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