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北朝鮮に舐められた日本が決して忘れてはならぬ「最強の戦略」とは?=北野幸伯

アメリカの条件

「対話」は、目的をもって行われます。アメリカの「目的」は、なんでしょうか? 北の、核兵器とICBMがアメリカの脅威になっている。だから、目的は、「核兵器と、ICBMの破棄」となるでしょう。

しかし、北も「無料」では、同意しないですね。「見返り」はなんでしょうか? これは、金王朝の「体制保証」でしょう。つまり、「核、ICBM」を破棄すれば、アメリカは、「北朝鮮を攻撃しないし、クーデターを画策したりしない」と。

皆さん、どうですか、これ? 金正恩にとっては、「いいディール」だと思いませんか?

北朝鮮の条件

ところが、北の条件は違います。北は、「核兵器、ICBMを保持したままで、体制保証」を求めてくるでしょう。なぜでしょうか? 北は、アメリカを信用できないからです。なぜ?

アメリカはこれまで、「反米独裁者」を殺してきた。たとえば、イラクのサダム・フセイン。フセインのイラクには、「大量破壊兵器」も「アルカイダとの関係」もなかった。しかし、彼は殺された。アメリカは2013年から現在まで、シリアのアサドを殺そうと、努力をつづけている。

そして、金正恩にとって「最良」(?)の教訓は、リビアのカダフィでしょう。カダフィは03年、核開発中止に同意した。それで、欧米との仲がよくなった。しかし、わずか8年後の2011年、米英仏はリビアを攻撃。カダフィは殺されました。金正恩は、「カダフィは核開発を放棄したから殺された」という教訓を得たことでしょう。そして、「アメリカを絶対信用するな」とも。だから、「核兵器保持」は譲れないのです。

Next: 北朝鮮とアメリカの挑発合戦の真意

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