「創業家社長」にしかできないことがある
「創業家」の社長は、他所から良く言われることも、悪く言われることもあります。
ただし、「はっきりモノが言える」という部分では、良い方向に機能するのです。昔、私が経済記者をしていた頃に、ある銀行の創業頭取を取材したことがあるのですが、この方も、非常にビジョンがしっかりしていました。つまり、サラリーマン社長では、普通なら保身に走るところが、「創業家」社長はそうではないのです。
思い返せば、豊田章男社長は、2010年頃にアメリカでリコール問題が大騒動になったとき、自ら議会の公聴会にのぞみました。対応を誤れば会社の存続さえ揺るがす事態ですが、自ら厳しいアメリカの議会にのぞんだわけです。
逃げない「創業家」社長で、アメリカをよく知っている豊田章男社長が「大転換期」に社長に就任していたことで、トヨタ自動車はうまく変化に対応したのかもしれません。
image by:Wikimedia Commons
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『ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!』(2017年12月14日号)より抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による
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