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「偉大なるアメリカ」の復活が本物である3つの理由=児島康孝

偉大なアメリカと言ってヨイショするわけではないのですが、現在のアメリカには良い条件が揃ってきています。NYダウがあっさり21000ドルを超えたのも容易に理解できます。(『ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!』児島康孝)

NYダウ21000ドルは通過点。このアメリカの復活は本物だ

1.超長期の景気サイクル上昇

偉大なアメリカと言ってヨイショするわけではないのですが、現在のアメリカには良い条件が揃ってきています

まずは、超長期の景気サイクルの上昇があります。
※参考記事:超長期の景気循環、コンドラチェフサイクル

この景気サイクルは、アメリカに限ったものではありません。しかし、動きが早い国が恩恵も早く受けることになります。自由の女神に象徴されるアメリカは、新しい産業への挑戦、起業に前向きです。起業家には、潤沢な資金の提供があります。リスクをとるマネーが動いているのです。

【関連】逆説の日本復活論。「トランプの関税」は我が国を再びバブルに導くか=児島康孝

また、履歴書に人種や年齢、顔写真を載せないなど、採用(=雇用)が柔軟。採用差別の禁止が雇用回復を早めます。こうした面が、超長期サイクルの景気上昇の追い風を受けます。

例えると、追い風を受けて船の帆を大きくはる、あるいは感度の良いアンテナを高く上げている状態。そういう国が、超長期サイクルの上昇=産業革命の恩恵を、最も大きく受けるわけです。

2.「エネルギー大国アメリカ」の大きなアドバンテージ

次に、エネルギー面。

アメリカは、「21世紀のサウジアラビア」といわれています。シェールオイルの開発など油田採掘技術の進歩で、原油は自国で調達が可能になりました。

今後、エネルギー革命が進むと原油から他のエネルギーに主役が代わる可能性はありますが、それでも原油を自国で産出できるということは非常に大きなアドバンテージです。このことは、(世界の警察官として)原油輸入のルートを確保しなければいけないという従来のコストのかかる状況から、アメリカの負担を軽減します。

Next: 米国が持つ好条件その3:雇用創生・インフラ整備から生まれる好循環

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