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やはり日本はATM。歴史的「米朝会談」で安倍政権に降りかかる災難=斎藤満

アメリカが手にした多くの成果

米国にとっては、軍事的脅威の排除経済果実の期待です。

北が核ミサイル開発を進めた結果、ICBMに核弾頭を搭載され、米国本土を狙う北は、いよいよ軍事的脅威となりました。これを封印し、廃棄させることができれば、米国には平和がもたらされます。その点、北の核開発には米国が関与している面があり、少なくとも情報は把握できていると言われます。

また米朝国交正常化により、米国は北朝鮮の豊富なウランやその他のレアメタルを手にすることもできます。

イラクの石油資源とともに、北のウランなどは米国には喉から手が出るほど魅力的なものです。しかも、韓国に比べれば格段に遅れた経済面では、今後巨大な潜在市場と期待されます。それだけ北朝鮮は巨大な魚、ということができます。

さらに、ロシア疑惑など国内で苦境にあるトランプ大統領にしてみれば、この成果は起死回生の逆転満塁ホームランになる可能性があります。

朝鮮半島に平和がもたらされれば、これを主導したトランプ大統領にはノーベル平和賞の声が上がり、その栄誉を引っ提げて11月の中間選挙に臨めば、共和党には大きな追い風となります。こんな美味しい話はないはずです。

北朝鮮が「核」と引き換えに手にしたもの

一方の北朝鮮は、最大の問題が米国の軍事的脅威で、これに対抗するために、無理を重ねて核ミサイル開発を進めてきました。そして北朝鮮経済がその犠牲になっています。

そこで、核ミサイルの廃棄と取引することで米国からの軍事的脅威が排除され、国際的に北の国家としての存在が認知されれば、これは大きな成果となります。

同時に、核廃棄を条件に、経済制裁を解除させ、さらに新たな経済支援が約束されれば、国内の経済優先策にもかないます。

おまけに、トランプ大統領からは、日本や韓国からの金銭的支援の話まで飛び出しました。日本は戦後賠償金として4兆円から5兆円の賠償金支払いの用意があるといいます。

北は核さえ放棄すれば、平和と経済発展の両方を手にすることができます。

両国とも「大きな魚」を逃がす手はない

あとは互いに「騙されない」ように、交換条件をつけて「廃棄」と「利益」を同時に実現する方法を協議すればよいだけでしょう。

もしその過程で再度もめて、ご破算になれば、互いに「逃がした魚」はとてつもなく大きなものになります。

少なくとも米朝には大きな利益が見込まれ、世界平和にも資する話を、安易に手放すことはできません。

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