税務調査はここまでやる。３年前の謝礼金を調べにアポなし訪問に来た＝奥田雅也

調査官が遠路はるばるアポなし訪問

この電話があってから数週間が経ち、私もこの一件のことを忘れかかっていたある日。いきなり、この女性調査官が私のところにアポなしで訪ねて来たんです。

その時、私は出張で遠方におり、直接は会いませんでした。事務所にきた様子で、シェアオフィスの事務所受付から私に連絡が入って、「◯◯税務署の方が来られています。『ご連絡をください』とのことでした」と、留守番電話のメッセージと連絡メールが入りました。

ちなみにこの税務署は某地方都市で、大阪まで来るには3時間から4時間くらいかかるそこそこ遠方の税務署です。

これには流石に私もびっくりしました。アポなしで来ても会えるかどうかわからないのに来たということに税務署の本気度合いを感じる反面、非効率な仕事をしているなぁ～と多少呆れました（笑）。

関係資料のコピーを郵送してあっさり終了

そして後日、この担当官と電話で話をすると「大阪へ行く用事があったので寄らせて頂きました」と言い、取引先法人から受け取った紹介料が記載された総勘定元帳のコピーを提出して欲しいという依頼を受けました。

その数日後に、送られて来た返信用封筒に総勘定元帳のコピーを入れて送り返しました。そして、到着した頃に再度連絡が入って「資料のご提出にご協力を頂きましてありがとうございました。これで結構です」と言うので、「もう終わりですか？」と質問すると、「はい、これで調査を終わります」とのこと。

これで私に対する調査と、取引先企業への調査が終わったようでした。

地方の税務署は熱心？

今回の反面調査を受けて感じたことは、

・この取引先企業は年商3億円弱の企業で、私の法人への紹介謝礼もそれほど高額でもないのにアポなしで調べに来たのは、所轄地域に法人数が少ないので取れそうなところがあれば徹底的に調べていた

・仮にこの取引先企業の本店所在地が東京都内や大阪市内であれば、ここまで調べなかったのでは？

ということです。やっぱり税務署はコワイですね（汗）。なかなか貴重な体験をしました…。

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※本記事は有料メルマガ『奥田雅也の「無料メルマガでは書けない法人保険営業ネタ」』2018年6月27日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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