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仮想通貨は完全にゲーム。ビットコインETFの上場却下が当然に思える2つの難点=高梨彰

ビットコインETFの上場申請が却下されました。期待して買っていた投資家はガッカリですが、他にも2点、ビットコイン相場にとって気がかりなことがあります。(『高梨彰『しん・古今東西』高梨彰)

※本記事は有料メルマガ『高梨彰『しん・古今東西』』2018年8月23日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:高梨彰(たかなし あきら)
日本証券アナリスト協会検定会員。埼玉県立浦和高校・慶応義塾大学経済学部卒業。証券・銀行にて、米国債をはじめ債券・為替トレーディングに従事。投資顧問会社では、ファンドマネージャーとして外債を中心に年金・投信運用を担当。現在は大手銀行グループにて、チーフストラテジスト、ALMにおける経済・金融市場見通し並びに運用戦略立案を担当。講演・セミナー講師多数。

振り回されるのは個人投資家。ビットコインが抱える問題とは?

ビットコインETFは却下へ

アメリカのSEC(Securities and Exchange Commission:証券取引委員会)は、ビットコインのETF(上昇投資信託)上場申請を却下したとのことです。WSJ紙やCNBCなど各メディアが報じています(編注:原稿執筆時点2018年8月23日。追加報道では、年内は絶望的、最も早くて来年2月などの憶測が飛び交っています)。

直近、ビットコインETF上場を期待した買いがビットコインに入っていました。この一報はガッカリです。

ビットコインについて気がかりな2点

ところで、ビットコインについては引き続き以下の2点が気がかりです。

1つは、ビットコインの資産としての位置付けです。

ビットコイン等の仮想通貨(暗号通貨)は、ドルや円など国・中央銀行が管理する通貨の代替として登場したものです。国の管理を脱し、時には紙幣乱発による信用低下を補完する役割が期待されたかと思います。資産としてのライバルは金(gold)が先ず思い浮かんだのではないでしょうか。

ところが、今となっては値動きの大きさが注目されるばかり

資産としてのライバルは株や原油等の商品(コモディティ)です。資産保全とは真逆となっています。

それでもセールストークは「そうは言っても、これからはドルじゃない」といった資産保全モノが中心です。

この10年ほど「リスクオン、リスクオフ」という言葉が多く使われるようになりましたが、ビットコインでは「セールストークはリスクオフ推奨、保有目的はリスクオン推奨」なのです。

これ、相場を張るうえでは最悪です。

Next: 振り回される個人投資家。ビットコインにあるもう1つの気がかりとは

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