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割安の「ソフトバンク」と「楽天」が打ち出した異なる株価対策は奏功するか?=シバタナオキ

ソフトバンクと楽天の株価について、私は実態に対してかなり割安だと見ています。なぜ株価が低調なのかを考察し、2社が打ち出した異なる対策を解説します。(『決算が読めるようになるノート』シバタナオキ)

※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2018年8月23日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:シバタ ナオキ
AppGrooves / SearchMan共同創業者。東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 博士課程修了(工学博士)。元・楽天株式会社執行役員(当時最年少)、元・東京大学工学系研究科助教、元・スタンフォード大学客員研究員。

割安(に見える)には理由がある? 両者の実態と株価対策とは

両者とも実態より「割安」に見える

今回はソフトバンク楽天の株価について考察していきたいと思います。

この2つの会社はインターネット銘柄として、これまで業界を代表する存在であったことは間違いありません。しかし、ここに来て特に株価の面で、非常に低調に推移しているという風に見えます。

株価というのは、同じ業績を見ても「高い」と思う人もいれば、「安い」と思う人もいるので、必ずしも私の見方が正しいわけではありませんし、真逆の感想をお持ちの方もいらっしゃると思います。

私はこの2社は明らかに実態に対して株価が安くなっていると見ています。今日はなぜそのように株価が低調なのかという理由をまず考察したいと思います。

その上で、この2社が直近の決算でそれぞれ打ち出した異なる対策について明らかにしていきたいと思います(この記事は特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。株式を購入あるいは売却をされる際は、ご自身の判断と責任で行っていただければと思います)。

ソフトバンクの業績と時価総額

はじめにソフトバンクの2018年4月-6月期の決算を簡単に見ていきましょう。
※参考:2019年3月期 第1四半期 決算説明会(ソフトバンクグループ株式会社)PFDファイル

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売上は四半期で2.27兆円でYoY+4%とほぼフラットな成長になっています。EBITDAは7,218億円でYoY+3%と、売上、利益共に一桁の前半の成長率となっています。

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一方で、時価総額を見てみると8月10日時点で約11兆円となっています。

年換算すると売上が約10兆円。 EBITDAは約3兆円ある会社の時価総額が11兆円ということです。この株価は割安なのでしょうか? 割高なのでしょうか?

この原稿の執筆時点で株価は1万円を超えていますが、2018年6月19日の株主総会時点での株価は、8,070円でした。

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ソフトバンクが株主総会の際に公表した資料を見てみると、その時点での株主価値は一株あたり約14,000円と想定しています。

つまりソフトバンクとしては、14,000円の価値がある株式が8,070円で取引されていたということになります。
※参考:第38回定時株主総会(ソフトバンクグループ株式会社)PDFファイル

もしもこのスライドの通りに投資家が売買しているのであれば、株価は14,000円に向かっても良さそうなものですが、そこまで株価が上がってはいません。

またソフトバンクビジョンファンド(2016年にソフトバンクが発表した成長途中のIT企業に投資するファンド。2017年のファンド発足時にソフトバンクはUS$280億ドル=約2.8兆円を出資。各国からの投資資金は合計約10兆円集まった)の投資先には、急成長企業がたくさんあります。

そういった成長余力まで考えると、個人的には現時点での株価は実態に対して割安であるように見えます。

Next: 同じように割安に見える「楽天」の業績・時価総額は?

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