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ウォール街に投資家はもういない。彼らの関心は「最強のAI」開発だけ

世界は「人間不要の未来」へ向かって変化し続けています。すでに2010年の段階で株式・FX市場などトレードの70%がボットと人工知能によって行われています。(『カレイドスコープのメルマガ』)

※本記事は、『カレイドスコープのメルマガ』 2018年8月2日第264号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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開発力だけが相場を制す。生身のトレーダーはすでに絶滅危惧種に

「人間不要の世界」が訪れようとしている

市場は、やがて機械の手に委ねられ、人間から決定権を奪おうとする」…。

日常的に意識する・しないに関わらず、現実世界は、確かに「人間不要の未来」へ向かって変化し続けています。

サン・マイクロシステムズの共同創設者にして主任研究員でもあったビル・ジョイ(Bill Joy)が、2000年4月、ワイヤード・マガジン(Wired magazine)に寄稿した小論文に『なぜ未来は、われわれを必要としなくなるのか』があります。

これが思いのほか大きな反響を呼び、それまで情報技術の野放図な発展に、のほほんと構えていた人々を微睡(まどろみ)から覚ましました。

ビル・ジョイに、この「未来に対する警告書」とも受け取れる論文を書かせたのは、ある会議で講演を終えた後、ホテルのバーで一息入れているときに、偶然に居合わせたレイ・カーツウァイル(米国の発明家・実業家・未来学者で、人工知能研究の世界的権威)に声をかけられたことがきっかけとなったと書かれています。…いや、カーツウァイルのほうが、ビル・ジョイを待ち構えていたのでしょう。<中略>

いっぽう、オックスフォード大学やマサチューセッツ工科大学のように、同じく警告の形を取りながらも、明らかに人間を超越した存在をAI(人工知能)に求めている研究機関も多く存在しています。

これらの大学の研究機関やシンクタンクの名前に「Future」や「Futurism」、あるいは「Futurist」といった言葉が使われているとき、100%、電脳生物=超AIがもたらす新世界を目指している組織であると断定して間違いありません。

その「新世界」とは、「人間不要の世界」のことです。

トレーダーの関心は「AI開発」に移ってしまった

「市場が、超AIの助けを借りて人間から決定権を奪う」ケースとして、わたしたちは、株式市場仮想通貨市場労働市場にすでにその例を見ています。

それを示す衝撃的な出来事は2010年5月6日に起こりました。

この“記念すべき”不道徳で不名誉な日に、米国の株式市場は、約1兆ドルの崩壊を見たのです。

原因は、ある1人の英国人先物トレーダーが、超高速アルゴリズムを使ったHTF(ハイ・フリークエンシー・トレーディング)と呼ばれる高速取引で「フラッシュ・クラシュ」を仕掛けたことにあります。

この日が、“記念すべき”不道徳で不名誉な日というのは、こうした高速コンピュータを使ったグレーな取引が、今では見て見ぬふりをされることによって、半ば合法であるかのごとく、ウォール街のトレーダーの多くが麻薬に冒された病人のように常用するようになってしまったからです。

市場のトレーダーたちは、今までのように自分の経験とスキルによって成果報酬を得ようとするのではなく、1000分の1秒単位で、より的確で速い決断を下し、トレードを実行できる高速アルゴリズムの開発に関心が移っているのです。

Next: 日本企業も餌食に。経営陣の失言から1秒後には株が売られる…

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