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テスラはもうダメ? 黒字転換も生産台数「水増し」疑惑で、消費者評価はどん底に

消費者の評価はどん底へ

続いて、消費者のテスラ自動車の対する評価についても紹介したい。同じく海外報道を翻訳しながら、ポイントを解説する。

米国のコンシューマー・レポート(消費者レポート)の自動車分野での信頼度調査ランキングでは、GM・テスラ・Fordは機械的トラブルの多さから最悪の評価だった。

米国系自動車メーカーはすべて下位50%に落ち込み、日本系メーカーのレクサス・トヨタはトップとなった。

この消費者レポートの調査対象者は50万人以上で、調査対象となったのは全部で29ブランド、2000年から2017年のモデルである。

電子的な音声認識やGPS等の装置類でのトラブルよりも、燃費改善などのよるエンジンの機械的トラブルが多く、特に小型ターボチャージ・エンジンやギア数の多いトランスミッションでのトラブルが目立った。

「駆動部分でのトラブルで道路で立ち往生するのは最悪だ」と消費者レポートでは述べている。

上位10位には、マツダ、スバル、キア、インフィニティ、Audi、BMWなどが入っている。なお、最下位はボルボであった。

テスラは昨年のランキングより6ポイント落ち込み、今年は29ブランド中の27位

GMのBuickは、通常上位10位には入っていたが、今年は19位に落ちた。フォードは米系ブランドではトップだったが、今年は3ポイント落ちて、18位になった。

米国系メーカーの評価は、新モデルでのトラブル多発で傷ついているとの分析であった。

出典:Volvo, Tesla and Cadillac worst in Consumer Reports latest reliability report – foxnews(201年11月1日配信)

テスラは「平均以下」のメーカーへ

テスラの場合、モデルS、エアーサスペンションとドアハンドルの問題で、これまでの平均点を少し上回るランキング結果から「平均点以下」に落ち込んだ

モデルXのSUV車は、ファルコンウィング形式のドア及びタッチスクリーンの不具合で「平均点よりもずっと劣る」の信頼度ランキングのままであった。そして頼みの綱のモデル3は、「平均点」というランキングだ。

消費者レポートによると、モデルSは複雑な四輪駆動装置とエアーサスペンション装置の車であり、同社は毎週のようにハードウェア及びソフトウェアの変更を行っているので、トラブルの発生リスクが高くなっているとのことである。

GM車は、新登場したBuick Enclave等の大型SUV等のトランスミッションの機械的トラブルが原因でランキングを下げている。これまでの同車種は最も信頼できるとの評判だったのが、今回の新モデルで評判が大きく傷ついた。

出典:同上

次項では、この消費者レポートに掲載されている自動車メーカー番付表を紹介したい。

Next: テスラの将来性が見えてくる、自動車メーカー「評価番付」

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